「建前」と「名目」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「建前」と「名目」の違いとは?違い

この記事では、「建前」「名目」の違いを分かりやすく説明していきます。

「建前」とは?

建前とは、表向きの考えや原則としての方針のことをいいます。

建前と書いて「たてまえ」と読みます。

建前は元々、建築で用いられている言葉でした。

家屋の建築において柱や梁といった骨格を組み立てることやその時に行う上棟式のことを建前と呼んでいたのです。

建前が済むとどんな家が建つか分かるので、表立った方針を指すようになりました。


「名目」とは?

名目とは、表向きの理由のことをいいます。

名目と書いて「めいもく」と読みます。

名目は口実といった意味で用いられています。

また、表向きの名称や呼称といった意味で用いられることもあります。

元々は名前や名義のことを指す言葉でした。


「建前」と「名目」の違い

建前は表向きの考えや原則となる方針のことで、名目は表向きの理由や表向きの名称及び呼称のことを指す言葉です。

本音の反対語として用いられるのが建前で、本心を隠して表向きの気持ちを伝えることを建前と呼んでいます。

名目も表向きの理由を表す言葉ですが、形式だけの名前を指すこともあります。

「建前」の例文

・『先生の指導が良かったからというのは建前で、本音では実力だと思っている』
・『実績のある会社に依頼したいというのは建前で、天下り先を確保しようと躍起になっている』
・『私は本音と建て前を上手く使い分けることができない』

「名目」の例文

・『交際費という名目で私的な飲食にお金を使っている』
・『名目上は社長がトップだが、この会社は創業家出身の副社長が牛耳っている』
・『異業種間の交流を深めるという名目だが、単なる飲み会だ』

まとめ

建前も名目も表向きの部分を表す言葉です。

建前は表向きの考えや原則となる方針のことをいい、名目は表向きの理由や表向きの名称・呼称のことをいいます。

本音の反対語として用いられるのは建前になります。

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