物事や自然を管理することを表す言葉には「保護」や「保全」があります。
この記事では、「保護」と「保全」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保護」とは?
「保護」とは外部からの危険や破壊、脅威から守ることやかばうことを表す言葉です。
「保護」は物体から人、自然などに対して用いられることが多く、これを管理することを示す時にも使います。
「保護」はこれ以外にも警察署などに一時的に留め置くことを示す時にも使うことが可能です。
「保護」は英語で“protection”と表します。
「保全」とは?
「保全」とは「保護」しつつ安全にすることや対象を守ることを示す言葉です。
「保全」は物体や自然、機械などに使われており、特に機械に対する「保全」はメンテナンスとも呼ばれています。
「保全」は人の手を使って行われるものであり、機能や動作に不具合が起きないようにする目的で行われます。
環境に対する「保全」は人工的な介入をある程度行うのが特徴であり、ありのままの自然を保つような「保護」とは違うのが特徴です。
「保護」と「保全」の違い
「保護」は外部からの危険や破壊、脅威から守ることを示す言葉であり、環境や自然から人を守る時に使います。
「保全」は環境や機械などを安全にしつつ守ることを示す言葉であり、こちらは人に対して使えません。
「保護」の例文
・『保護者会に参加することになったので、今回は思い切って有休を使うことにしました』
・『環境保護の機運がどんどん高まっているが、一方で危険な環境活動も増えています』
「保全」の例文
・『保守や保全の仕事には長く就いていたので、ちょっとした機械トラブルは自分で直します』
・『環境保全プロジェクトが開始されたので、研究所は必要な機材を購入しました』
まとめ
「保護」や「保全」は対象を守ることを表す言葉です。
この2つはどちらも環境を守る時に使う言葉であり、「保全」はこれ以外にも機械のメンテナンスを表す時に使います。