「取り繕う」と「惑わせる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「取り繕う」と「惑わせる」の違いとは?違い

この記事では、「取り繕う」「惑わせる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「取り繕う」とは?

自分の態度や言動を他人に見せるために、本心とは違って良く見せようとすることです。

例えば、嫌いな人に対しても笑顔で接するのは「取り繕う」と言えます。

また、壊れたものを修理したり、汚れたものをきれいにしたりすることも「取り繕う」と言えます。

この場合は、本来の状態とは違うものにするという意味です。


「惑わせる」とは?

他人の判断や考えを混乱させたり、だましたりすることです。

例えば、嘘や誇張を言って、人を騙すのは「惑わせる」と言えます。

また、人の気をそらしたり、目的を達成するために紛らわしいことをするのも「惑わせる」と言えます。

この場合は、本来の方向とは違う方向に導くという意味です。


「取り繕う」と「惑わせる」の違い

「取り繕う」「惑わせる」の違いを、分かりやすく解説します。

「取り繕う」とは、外見だけを飾って見た目をよくすることや、不都合なことを隠してごまかすことを意味します。

改まった表現で、マイナスのイメージがあります。

その一方で、「惑わせる」とは、相手の心や判断を乱すことや、迷わせることを意味します。

主に他人に対して使います。

「取り繕う」の例文

・『その場を取り繕うために、彼は無理に冗談を言ったが、余計に空気が悪くなった』
・『彼女はいつも笑顔で取り繕うが、心の中では悲しんでいることが私にはわかっている』

「惑わせる」の例文

・『悪質な企業は、誇大広告を使用して、消費者を惑わせるようなことをする』
・『彼は彼女の美しさに惑わされて、彼女の言うことなら何でも聞いてしまった』

まとめ

「取り繕う」「惑わせる」は、どちらも何かを隠したりごまかしたりするという意味を持つ動詞ですが、違いがあります。

「取り繕う」は、自分の欠点や失敗などを隠したり、ごまかしたりすることです。

その一方で、「惑わせる」は、相手の判断や考えなどを混乱させたり、だましたりすることです。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。

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