この記事では、「取り分」と「割当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「取り分」とは?
分けたもののうちで、自分が手に入れることのできる部分のことです。
例えば、ケーキを四人で分けるとき、一人が取る一切れが取り分です。
また、利益や収入などを分配するとき、自分が得る分け前も取り分と言います。
取り分は「分け前」と言い換えることが可能です。
「割当」とは?
全体を幾つかに分けてそれぞれにあてがうこと、またはその割り当てたもののことです。
例えば、仕事や費用を割り振るとき、一人が担当する部分が割当です。
また、輸入や株式などを制限するとき、一人が取得できる量も割当と言います。
割当は「割り当て」と言い換えることが可能です。
「取り分」と「割当」の違い
「取り分」と「割当」の違いを、分かりやすく解説します。
「取り分」と「割当」は、似たような意味ですが、ニュアンスに違いがあります。
「取り分」とは、分けたもののうちで、自分が手に入れることのできる部分のことです。
その一方で、「割当」とは、全体を幾つかに分けてそれぞれにあてがうこと、またはその割り当てたもののことです。
つまり、「取り分」は、自分の利益や権利として受け取るものに重点が置かれ、「割当」は、全体の中での割合や比例に重点が置かれます。
「取り分」の例文
・『遺産の取り分を巡って、兄妹が骨肉の争いをすることになった』
・『彼は利益から、8割を自分の取り分として要求するような傲慢な男だ』
「割当」の例文
・『株式の割当を受けるために申し込んだ』
・『費用の割当をどうすべきか悩む所だ』
まとめ
「取り分」とは、自分が取るべき分のことで、分け前や取り前という意味もあります。
その一方で、「割当」とは、ある物事を分けるときに決められた割合や数量のことで、割り当てや配分という意味もあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。
