この記事では、「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「浅井戸ポンプ」とは?
地下水をくみ上げるとき、大気圧で水を下から上に吸い上げるようにして出すのが「浅井戸ポンプ」【あさいどポンプ】です。
効率良く吸い上げるには配水管の中を真空状態にして、地下から水を上げて蛇口から出るようにするわけです。
ポンプで汲み上げられる深さは地面から8mほどになり、第1帯水層に流れる水を無理なく吸い上げます。
凍結しないように装置が付いていたり、自動で運転が始まる蛇口が付いたものが揃うのも魅力です。
「深井戸ポンプ」とは?
深い場所に流れる地下水をしっかり地上まで吸い上げて、蛇口から水が出るようにするのが「深井戸ポンプ」【ふかいどポンプ】です。
ポンプの原理としては、8mから最大で20mほどの深い場所を流れる地下水に強い圧力をかければ水が上に上がっていき、地上にある蛇口から出てくる仕組みになります。
地上には水を汲み上げるモーターや制御部などの一式が電力によって動くようになっていて、ジェット部分を圧送管と結合させて水を汲み上げる仕組みを採用しているのです。
ポンプの寿命は使用頻度によって違いはありますが、平均して約10年程度になります。
「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」の違い
「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」の違いを、分かりやすく解説します。
最大で8mの場所に流れる地下水をしっかり汲み上げられるのが「浅井戸ポンプ」で、「深井戸ポンプ」よりも浅い地層に流れる水を汲み取るため10万円ほどでモーターが取り付けられます。
水量が多い場所から常に安定した水を汲み上げられるのが「深井戸ポンプ」の利点であり、最大で地面から20mほどに流れる地下水を持ち上げられるのが魅力です。
種類には2つあり、水中ポンプとジェット式が揃い、設置箇所によって選ぶ必要性があるわけです。
大気圧は最大で10m程度まで吸い上げられますが、ジェット式であればそれ以上の深さに流れる水を吸い上げられます。
まとめ
ポンプを井戸に取り付ける際は、地下水までの深さによってポンプを選ばなければなりません。
安全に取り付けるためには知識を持ち、業者を選んで相談してみましょう。