物事や人物が両方とも非常に優れていることを表す言葉には「双璧」や「龍虎」があります。
この記事では、「双璧」と「龍虎」の違いを分かりやすく説明していきます。
「双璧」とは?
「双璧」とは2つの物事や人物が非常に優れており優劣つけ難いことを表す言葉です。
「双璧」は古い時代における2つの玉や一対の宝玉を表す言葉として使われており、現代では比喩表現としてよく使われています。
「双璧」の類義語には「甲乙つけがたい」があり、こちらも両方がとても優れていて評価するのが難しいという意味で使われています。
「龍虎」とは?
「龍虎」とは強大な力や実力を持った2人を表す言葉であり、こちらは古代中国で作られました。
「龍虎」は特に強い支配者や武将を表す時に使う言葉であり、この2人は歴史におけるライバル関係として描かれることも多く存在します。
日本における「龍虎」の関係性として有名な人物には「武田信玄」と「上杉謙信」があり、彼らは「甲斐の虎」や「越後の龍」と呼ばれていました。
「龍虎」を使ったことわざには「龍虎相搏つ(りゅうこあいうつ)」があり、実力伯仲の2人が勝負することを表します。
「双璧」と「龍虎」の違い
この2つはどちらも実力が非常に優れている2人を表す言葉です。
「双璧」は人物以外にも色々な物事に対して使うことが可能です。
「双璧」の例文
・『この時代における画壇の双璧は世界でも非常に有名であり、様々な芸術が花開きました』
・『彼と双璧をなす外国人選手はまだ20代であり、若々しいが根性のある人として知られています』
「龍虎」の例文
・『龍虎の関係性を描きたいと思っているので、まずは日本史の資料を読み込むことにします』
・『その漫画における龍虎相搏つシーンは見開きで描かれており、圧倒的な迫力に目を奪われました』
まとめ
「双璧」や「龍虎」は実力が非常に優れている2人を表す時に使う言葉です。
「双璧」は人物以外にも様々な物事や現象に対して使います。