「素人」は漢字で書かれた言葉、「ビギナー」はカタカナで記された言葉ですが、それぞれの意味に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「素人」と「ビギナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「素人」とは?
「素人」は「しろうと」と読む言葉で、「特定の物事についての経験が浅くて未熟な者」「その物事に関する必要な知識や技能などを持っていない者」「その物事を専門あるいは職業としていない者」を意味します。
また、「水商売で働く女性に対する一般の女性」という意味で用いられることもあります。
「ビギナー」とは?
「ビギナー」は、英語で「初心者」や「新参者」を示す“beginner”が由来となったカタカナ語です。
日本でも「初心者」や「初学者」または「特定の分野の物事を始めたばかりの者」といった意味合いで使用されています。
「素人」と「ビギナー」の違い
「素人」と「ビギナー」の違いを分かりやすく解説します。
「素人」は「ある物事や分野についての経験が浅かったり未熟だったりする者」や「その物事に必要な知識やスキルなどを有していない者」「その物事を職業や専門としない者」という意味があり、「彼は素人の画家だが実に絵がうまい」や「素人の意見」などのように使用します。
「専門家ではない者の視点」のことを「素人目」と呼び、「素人目に見ても贋作と分かる」のように用います。
また、「素人」は「水商売業に従事する女性に対する一般の女性」という意味も持っています。
一方、「ビギナー」は「初心者」や「ある物事を始めて間もない者」ことを意味し、「私は英語学習のビギナーです」や「ビギナーのためのゴルフレッスン」のように使用されます。
なお、「何かを初めておこなった際に思いがけず良い結果や成績を出す」ことを「ビギナーズラック」と言い、「初めてやった競馬で大穴を当てたがビギナーズラックだろう」のように使います。
まとめ
「素人」は「特定の物事についての経験が浅くて未熟な者」「その物事を専門あるいは職業としていない者」などを示し、「ビギナー」は「初心者」「特定の分野の物事を始めたばかりの者」を示します。
両者の意味を理解して、必要に応じて使い分けてください。