「肩を持つ」は、「仲違いしている人や意見の一方の味方になる」という意味の慣用句です。
英語にも同等の意味で使用できる表現方法がありますので、この機会に学んでみましょう。
この記事では、「肩を持つ」の日本語での解釈や英語での表現を解説していきます。
「肩を持つ」の日本語での解釈
「肩を持つ」は、何かが対立している際に片一方の人や意見のみの味方になったり、かばったりすることを示す慣用句です。
「依怙贔屓する」と同じニュアンスで使用され、「彼はいつも彼女の肩を持つ」や「弱者の肩を持つ」といった使われ方をしています。
「肩を持つ」の英語とは?
・“take someone’s side”
「肩を持つ」と同じような意味で使用できる英語のひとつは“take someone’s side”です。
“side”には「側」「側面」などの意味があり、直訳すると「~の側面を取る」になりますが、「~の味方になる」「~をかばう」といった意味合いがあり、「肩を持つ」とほぼ同じニュアンスで用いることが可能です。
・“ speak up for”
“speak up for”も「肩を持つ」に類似する英語表現といえるでしょう。
“speak up for”は「話す」を示す“speak”が使われている熟語で、「明確に主張する」という意味がありますが、「味方になる」「肩を持つ」といった意味でも使用されています。
「肩を持つ」を使った英語の例文(使用例)
次に、「肩を持つ」と同等の意味で用いることが可能な“take someone’s side”と“speak up for”の例文を紹介します。
・“I cannot understand why he always takes her side.”
(「彼がなぜいつも彼女の肩を持つのか理解できない」という内容の例文です。“take her side”で「彼女の味方になる」という表現になります。)
・“My boss took my side in the last meeting.”
(「前回の会議で上司が私の肩を持ってくれた」を表す例文です。“last meeting”は「前回の会議」を意味します。)
・“I will speak up for you when you are in trouble.”
(「あなたが窮地に立たされたら私が肩を持ちますよ」といった内容の例文です。“speak up for”の直後に味方する人の名前を配置しましょう。)
・“No one will speak up for the corrupt police officer.”
(「誰もその汚職警官の肩を持つことはないだろう」を示す例文です。“a corrupt police officer”で「汚職警官」という意味になります。)
まとめ
「肩を持つ」は婉曲的な言葉ですが、「一方の味方になる」という意味に着目すると“take someone’s side”や“speak up for”といった英語で言い換えることが可能です。
ぜひ語学学習の参考にして、「誰かを強く支持したい」と思った際に使ってみてください。