「冬来りなば春遠からじ」の英語とは?例文も含め、日本語や英語を分かりやすく解釈

「冬来りなば春遠からじ」の英語とは?日本語と英語

この記事では、「冬来りなば春遠からじ」の英語表現について詳しく説明していきます。

「冬来りなば春遠からじ」の日本語での解釈

「冬来りなば春遠からじ」とは、今は運に恵まれず報われない状況でも、耐え忍んでいればやがて明るい希望がやってくるいう意味のたとえです。

「来たりなば」という言葉は聞き慣れませんが、「来たらば」と言う意味で、「遠からじ」「遠くないだろう」という意味を表します。

そのため、直接的には「冬が来たらば、春は遠くないだろう」という意味であり、冬を耐え忍ぶ辛い状況、春を明るい希望に例えているということです。


「冬来りなば春遠からじ」の英語とは?

「冬来りなば春遠からじ」は英語では“If Winter comes, can Spring be far behind?”と表現されます。


「冬来りなば春遠からじ」の出典

「冬来りなば春遠からじ」と聞くと、日本生まれのことわざや、中国の故事成語から生まれたようにも思えます。

しかし、元となっているのはイギリスの詩人シェリーが書いた、「西風に寄せる歌」という詩に出てくる一節なのです。

“If Winter comes, can Spring be far behind?”の詳しい解説

“Winter comes”「冬が来る」という意味を表します。

ここでの“come”「季節がやってくる」という意味を表す表現です。

そして“If Winter comes”とIfが入ることで「もし冬が来るなら」となります。

後半の“can~”以下については、“Can ○○ be~?”で、「~であることがありえようか?」という推量の意味で、疑問形にすることで実際にはありえないだろう、という意味を強める表現です。

“behind”「時期が遅れている」といった時間を表す表現であり、“be far”によってその意味が強められています。

よって、“can Spring be far behind?”「春がもっと遅れることがありえようか?」と言う意味になります。

全体を直訳すると、「もし冬が来れば、春がもっと遅れることがありえようか?」と言う意味になり、冬が来たのなら、春がやがて来るということを表す一節になっています。

「冬来りなば春遠からじ」を使った英語の例文(使用例)

・『It’s tough now, but“If Winter comes, can Spring be far behind?”, so do your best. 』
(今は大変だけれども、冬が来りなば春遠からじと言うから、頑張ってね)
・『She believes in the word“If Winter comes, can Spring be far behind?”, and is working hard. 』
(彼女は、冬来りなば春遠からじという言葉を信じて、ひたむきに努力している。)
・『It’s said that“If Winter comes, can Spring be far behind ?”, but it’s heartbreaking to see the unrewarded appearance. 』
(冬来りなば春遠からじとは言うけども、報われない姿を見ると心が痛む)

まとめ

以上、「冬来りなば春遠からじ」の英語表現について説明しました。

詩の一節の表現と言うこともあり、推量など独特な表現方法が使われています。

この一節を覚えておくことで、推量表現も理解できるので、一石二鳥でしょう。