「変貌」と「豹変」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「変貌」と「豹変」の違いとは?違い

この記事では、「変貌」「豹変」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「変貌」とは?

見た目がらりと変わることを「変貌」【へんぼう】といいます。

先ほどまでは物静かな会社員だったのに、派手な若者風の服を着て、化粧した女性にすっかり変わっている姿を指すのです。

このようなところから、大人しい人が急に口煩い女性に変わった、抜けている男性が機敏に動く運動選手のように変わった様子を見て「彼が変貌して驚く」と動揺する気持ちを表します。


「豹変」とは?

その場でいきなり態度を激変させては取り乱したり、暴れるといった様子を「豹変」【ひょうへん】といいます。

普段は師匠に従順な弟子であるのに、いきなり言葉数が増えて落ち着かない動きを見せるのです。

それほど「君子が豹変する」といって、まるで二重人格のように見えるほどの変わりぶりに動揺します。

元々は素晴らしい方向に変わるといった良い意味で使われていましたが、現代では素行や境遇、意見が悪い方向に変わってしまう様子を指す言葉です。


「変貌」と「豹変」の違い

ここでは「変貌」「豹変」の違いを、分かりやすく解説します。

容姿がかなり変わってしまうことを「変貌」といいます。

「商店街も時代と共に変貌する」といえば、すっかり活気を失った風景に変わってしまったと嘆く気持ちを伝えるのです。

もう一方の「豹変」は、態度がらりと変わったり、話し方、表情がすっかり変わってしまう人の様を指します。

「彼が豹変する」といえば、いかに前と言動が変わってしまったかを伝えられるのです。

「変貌」の例文

・『風格はがらりと変貌して、家族は兄と気付かなかった』
・『すっかり夜の女に変貌した姉を見て、家族は驚いた』

「豹変」の例文

・『派手な彼女を連れた元彼を見た妹の表情が豹変した』
・『いつもは大人しい弟子が豹変し、暴れまわった』

まとめ

「変」を使った言葉ではありますが、変わったところに焦点を当てているのが「変貌」で、悪い方向に変わってしまうのが「豹変」と覚えておくといいでしょう。

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