「暴挙」と「暴行」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「暴挙」と「暴行」の違いとは?違い

この記事では、「暴挙」「暴行」の違いを分かりやすく説明していきます。

「暴挙」とは?

暴挙とは、乱暴な振る舞いや不法な行いのことをいいます。

暴挙の「暴」には「激しく荒々しい、手荒く振る舞う」といった意味があり、「挙」には「事をおこす」という意味があります。

また、暴挙は成功する見込みのない無謀な企てのことや暴動を起こすといった意味で使われたりもします。


「暴行」とは?

暴行とは、乱暴な行為のことをいいます。

暴力によって人に危害を加えることを表す場合もあり、「暴行する」とか「暴行を加える」といった使い方をします。

刑法には暴行罪があり、人の身体に向けた有形力の行使のことを指しています。

具体的には、殴るとか蹴るといった行為が挙げられます。

暴行を加えた相手が怪我をした場合には、暴行罪ではなく傷害罪となります。

人を殴ったけれど怪我はしなかったという場合には暴行罪が適用されます。

それから力ずくで女性を犯すことを暴行と表現することもあります。


「暴挙」と「暴行」の違い

暴挙も暴行も乱暴な振る舞いのことを表す言葉です。

暴挙には成功する見込みのない無謀な企てといった意味もありますが、暴行にはそういった意味はありません。

殴ったり蹴ったりする行為は暴行になります。

「暴挙」の例文

・『犯人は追い詰められた結果、人質を道連れにして自殺するという暴挙に出た』
・『反対意見を黙殺して採決を強行するのは暴挙といっていいだろう』
・『現政権の暴挙は何としても止めなければならない』

「暴行」の例文

・『あの男は通りすがりの人を理由もなく暴行した』
・『数人で1人の少年を暴行したらしい』
・『私は父親から暴行を受け腕を骨折した』

まとめ

暴挙も暴行も乱暴な振る舞いを指す言葉ですが、暴挙には成功する見込みのない無謀な企てという意味もあります。

暴行は殴ったり蹴ったりするなど暴力によって危害を加える行為を指します。

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