今、皆様方が使用しているPCやスマホなどはほとんどの場合はインターネットに接続されており、相互に通信できるようになっています。
このネットワークは「wan」と呼ばれています。
それでは、この「wan」とはどういう意味でしょうか。
また、「lan」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「wan」と「lan」の違いを分かりやすく説明していきます。
「wan」とは?
「wan」とは、「wide area network」の略で、日本語では「広域ネットワーク」のことを表します。
多くの場合は、後述の「lan」同志を繋ぐネットワークのことです。
多くの人が使用しているインターネットプロバイダーはこの「wan」の仕組みを利用したもので、「wan」を自宅にある「lan」に繋ぐための設備を提供しています。
規格としては広域イーサネット、IP-VPN、インターネットVPNなどが使用されています。
「lan」とは?
「lan」とは、「local area network」の略で、非常に近い場所にある機器同士を繋ぐネットワークのことです。
機器同士はケーブルで接続されますが、3台以上の場合はハブと呼ばれる相互接続装置を使用します。
現在では国際標準になっているイーサネットという規格を使用することがほとんどですが、以前はIBMのトークンリングやAppleのアップルトークなどがありました。
「wan」と「lan」の違い
「wan」と「lan」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、通信できる機器同士がコミュニケーションを行うためのネットワークであることは同じですが、基本的な意味が違います。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、近くの機器同士をつなぐネットワークが「lan」であり、遠くにあるネットワーク同士を繋ぐのが「wan」ということになります。
大きな違いは距離であるということは間違いはありませんが、その距離の違いのために仕組みとしての違いが存在することになります。
その一つがどうやって繋ぐかということです。
「lan」を構成する機器同士はほとんどの場合はLANケーブルで繋がれますが、「wan」の機器同士の接続はほとんど光ファイバーで繋がれています。
まとめ
この記事では、「wan」と「lan」の違いを、解説してきました。
今、私たちが離れた場所から情報を共有している背景にはインターネットという大きな仕組みがあり、そにには「lan」と「wan」というネットワークが複雑に構築されているということが基本にあります。
逆に言えば、その中のたった一つの機器のメンテナンス作業が数万人の通信に影響するということにもなるのです。