この記事では、「それにしても」と「それはそうとして」の違いを分かりやすく説明していきます。
「それにしても」とは?
前の話題を「一応は認めつつ」、それに対して反論や意見を述べるときに使います。
例えば、「彼は優しい人だ。
それにしても、あんなに遅刻するのはどうかと思う」という文では、「彼は優しい人だ」ということは認めるけれども、「あんなに遅刻するのはどうかと思う」という反論を言っています。
この場合、「それにしても」は「それはそうとして」と言い換えることが可能です。
「それはそうとして」とは?
前の話題を「それはそれとして」、別の話題に移るときに使います。
例えば、「彼と結婚するのかい?そうか、仕方ないね。それはそうとして、今日は寒いね」という文では、「彼と結婚するのかい?」という話題を終わらせて、「今日は寒いね」という別の話題に移っています。
この場合、「それはそうとして」は「それにしても」と言い換えることが可能です。
「それにしても」と「それはそうとして」の違い
「それにしても」と「それはそうとして」の違いを、分かりやすく解説します。
「それにしても」は、前に言ったことを一応認めつつ、それに対して反論や意見を言うときに使います。
その一方で、「それはそうとして」は、前に言ったこととは関係なく、話題を変えたり、別のことに移ったりするときに使います。
「それにしても」の例文
・『このステーキはとても美味しい。それにしても、値段が高すぎるとは思うが』
・『彼は優しい人だ。それにしても、あまりにも甘やかしすぎるのではないか』
「それはそうとして」の例文
・『この映画は面白かった。それはそうとして、次はどこに行こうか』
・『明日は雨が降るらしいね。それはそうとして、あなたは今日の宿題をやった?』
まとめ
「それにしても」と「それはそうとして」は、似たような意味を持つ接続詞ですが、使い方には違いがあります。
「それにしても」は、前に言った内容を「一応は認めつつ」、それに反論、意見する気持ちを表しています。
その一方で、「それはそうとして」は、前に言った内容とは関係なく、別の話題に移るときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。