この記事では、「あがり症」と「赤面症」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あがり症」とは?
人前で話すことや人と接することを恐れる病気です。
人からどう見られているかを過剰に気にしてしまい、緊張や不安、恐怖感に苛まれます。
その結果、手が震えたり、汗をかいたり、顔が赤くなったりする身体症状が現れます。
あがり症の人は、自分の体やふるまいにばかり注意が向き、周囲の目を気にしてしまいます。
そのため、苦手な場面を避けたり、症状を隠そうとしたりする安全保障行動や回避行動をとるようになります。
「赤面症」とは?
人前で顔が赤くなることを恐れる病気です。
赤面症の人は、人から否定的に思われることを怖れて、赤面する場面を回避します。
赤面症は、あがり症の一種ではありません。
あがり症は、人前で話すことや人と接することが苦手な人が多いですが、赤面症は、日常生活のあらゆる場面で赤面してしまう人が多いと考えられます。
「あがり症」と「赤面症」の違い
「あがり症」と「赤面症」の違いを、分かりやすく解説します。
「あがり症」と「赤面症」の違いは、その原因や対象にあります。
あがり症は、人前で話すことや人と接することが苦手な人に多く見られます。
あがり症の人は、自分にとって大事な人や大事な場面で症状が強くなる傾向にあります。
その一方で、赤面症は、人からどう思われるかということが過剰に気になる人に多く見られます。
赤面症の人は、自分にとって大切ではない人や特に意識していない人の前でも症状が出ることがあります。
「あがり症」の例文
・『彼はあがり症なので、舞台で話すことは向いていない』
・『あがり症の人は、すぐに顔が赤くなる』
「赤面症」の例文
・『彼女は人と話すと顔が赤くなってしまう赤面症だ』
・『照れると、赤面症のように、赤くなる彼は可愛い』
まとめ
「あがり症」とは、人前で話すときや他人と接するときに過度に緊張や不安を感じることです。
その一方で、「赤面症」とは、人前で顔が赤くなることに強い苦痛や恐怖を感じることです。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。