この記事では、「無碍にする」と「無下にする」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無碍にする」とは?
無碍にするは、むげにすると読む事が出来る言葉です。
文字表記を見れば理解出来る通り、妨げがない事にや何のとらわれもない事にといった意味を持っている無碍にの文字に、平仮名のするの文字を付け足す事で誕生した言葉となっています。
ですが実の所、この無碍にするという言葉は、存在しない言葉です。
同じ読み方をする、無下にするというむげを、間違って無碍と変換してしまう事によって生じてしまう誤用となっています。
「無下にする」とは?
無下にするは、むげにすると読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、全く問題にならない事にとか全く劣っている事に等といった意味を有する無下にの文字に、平仮名のするを組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から無下にするは、素っ気ない態度で見向きもしない事や放っておいて相手にしないといった意味を示すのです。
「無碍にする」と「無下にする」の違い
無碍にすると無下にするの文字表記を比較すると、2文字目の漢字が碍と下という違いがある事を発見出来ます。
所がその他の文字は同じであり、どちらも、むげにするという全く同じ読み方が可能な言葉同士です。
お陰でどちらの言葉を選択すべきかで迷う人もいたりしますが、実の所、無碍にするという言葉は存在していません。
同じ読み方が出来て、素っ気ない態度を取るといった意味を持つ無下にするのむげを、誤って変換したのがこの無碍にするであり、存在しない言葉なので注意が必要です。
まとめ
2つの言葉は共通する文字が多くあるだけでなく、同じ読み方が出来ます。
ただし実際は、無碍にするの言葉は存在しておらず、同じ読み方をする無下にするのむげを、誤って漢字変換してしまった言葉であり、誤用です。
ちなみに無下にするは、放っておいて相手にしない、といった意味を所有する言葉となっています。