この記事では、「面目ない」と「かたじけない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「面目ない」とは?
出来そうだと思う人から頼まれて実行したというのに、結局は完成しなかったと謝る言葉が「面目ない」【めんぼくない】と伝えます。
失敗するはずがないと思って引き受けたのはいいですが、まったく質が良い仕事ができなかったり、製品を作り上げられないとき謝る言葉です。
また、相手から仕事を頼まれても自分には出来そうにないとき謝罪する気持ちを込めて使います。
「かたじけない」とは?
高価な物をくれる相手に対して悪い気持ちを持ちながらも、断れないと思うとき「かたじけない」といって受け取ります。
「かたじけない」と文語を口語にした言葉で、改まった言い方として使われている言葉です。
元々は高い身分の者と能力や才能を比べたとき、あまりにも劣等感を抱く現実に比較するのも怖く感じると思う人の気持ちを表します。
「面目ない」と「かたじけない」の違い
「面目ない」と「かたじけない」の違いを、分かりやすく解説します。
期待されても思うように出来なかったとき、謝罪の気持ちを込めて伝えるのが「面目ない」です。
失敗してしまったときも心から謝るために使われています。
もう一方の「かたじけない」は相手が受け取って欲しいと渡しそうとする物は自分にとって高価すぎて貰えない、見合わないと思うため受け取れないという気持ちを伝えるのです。
「面目ない」の例文
・『依頼してくれたのに、完成できず面目ない』
・『どれも似たような色になってしまい、非常に面目ない』
「かたじけない」の例文
・『このような高価な着物と下駄をくれるとはかたじけない』
・『私のような者が○○様の車に乗れるとはかたじけない』
まとめ
親切心を見せる相手に対して心から謝罪するか、感謝の気持ちを改まって伝えるとの違いがある言葉を2つご紹介しました。
どのようなときに使えばいいか学び、うまく気持ちを表してみましょう。