英語のスキルを客観的に証明するものとして、現在最も有名なのは「英検」と「TOEIC」でしょう。
この記事では、「英検」と「TOEIC」の違いを分かりやすく説明していきます。
「英検」とは?
「英検」とは、正式名称を「実用英語技能検定」といい、公益財団法人日本英語検定協会が実施している、実用的な英語能力を判断するための検定試験です。
ランクは5級から1級まで、準1級と準2級を含む7つで、筆記とリスニングの一次試験に合格した者だけが外国人との個別面接である二次試験を受験でき、3級以上は二次試験の結果が必要になります。
「TOEIC」とは?
「TOEIC」とは「Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)」の略称で、アメリカのテスト開発機関であるETSが開発、運営を行なっている英語のコミュニケーションスキルを判定する試験です。
ランクではなく点数で評価され、最高点は990点です。
「英検」と「TOEIC」の違い
「英検」と「TOEIC」の違いを、分かりやすく解説します。
ここまで説明してきたように、この二つは英語のスキルを第三者が判定する重要な基準として使用されているという意味ではおなじですが、そもそも目指す方向が違います。
「英検」がその名の通り、実用的な英語のスキルをアカデミックな意味合いで判定するのに対して、「TOEIC」はコミュニケーションツールとしての英語がどのくらい使いこなせるかの判定を行います。
その結果、「英検」は学生を中心に、「TOEIC」は社会人を中心に受けられるケースが多くなっています。
ただ、両者のスコアの換算表も非公式には公開されており、それによると「TOEIC」870点以上が「英検」1級となります。
まとめ
この記事では、「英検」と「TOEIC」の違いに関して説明してきました。
しかし、最近のITツールの進化を見ると、AIによる自然言語のリアルタイム機械翻訳によって、異言語間のコミュニケーション には不便がなくなる日も遠くはないでしょう。
そうなればこれらの言語スキルはおそらくコミュニケーションではなく文化の翻訳という側面が強くなるでしょう。