きょうだいが同時に生まれる双子には「一卵性」と「二卵性」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「一卵性」と「二卵性」の違いを解説します。
「一卵性」とは?
「一卵性」とは、「もともと一つの受精卵が二つに分かれて発育したもの」を意味する言葉です。
「一卵性」の使い方
卵子に精子が受精し生育することで子供が生まれます。
受精卵は細胞分裂を繰り返すことでどんどん生育し最終的には人間になりますが、分裂の最初の段階で受精卵が二つに分かれそれぞれが独立した受精卵として生育する現象を「一卵性」といいます。
もともと一人の人間に育つはずだった受精卵が二つに分かれて育っているので遺伝子的には100%同じ個体です。
「二卵性」とは?
「二卵性」とは、「二つの異なる受精卵が子宮内で同時に発生したもの」を意味する言葉です。
「二卵性」の使い方
人間の受精卵は通常子宮内に一つですが、何らかの理由で卵子が複数存在するとそれぞれが精子と結びついて複数の受精卵ができることがあります。
異なる受精卵が子宮内に二つ同時にできる現象を「二卵性」といいます。
二卵性の双子は通常のきょうだいが同時に誕生するようなものなので遺伝子関係も一般的なきょうだいと同じです。
「一卵性」と「二卵性」の違い
一つの受精卵が分裂しそれぞれ生育したのが「一卵性」、異なる受精卵が同時に生育したのが「二卵性」という違いで区別されます。
「一卵性」は遺伝子的に統一人物であり血液型や性別なども全く同じですが、「二卵性」は遺伝子的にきょうだいの関係にある子ども二人が同時に生まれるので血液型や性別が異なる場合もあります。
「一卵性」の例文
・『一卵性の双子なので顔がそっくりだ』
・『一卵性でも指紋には違いがある』
「二卵性」の例文
・『男女の双子はすべて二卵性だ』
・『双子だが二卵性なので全く似ていない』
まとめ
同じ双子でも「一卵性」と「二卵性」は全く異なります。
それぞれの違いを知り双子に対する理解を深めましょう。