この記事では、「見立てる」と「なぞらえる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見立てる」とは?
あるものを別のものに仮に見なすことです。
例えば、「この雲はうさぎに見立てられる」というときは、雲がうさぎに似ているということを言っています。
見立てることで、想像力や創造力を発揮することが可能です。
また、「見立てる」には、見て選び定める、診断する、鑑定する、見送る、世話する、軽く扱うという意味もあります。
「なぞらえる」とは?
あるものと共通点があると思われる別のものをくらべることです。
例えば、「彼は獅子になぞらえられる」というときは、彼が獅子のように勇敢で力強いということを言っています。
なぞらえることで、類似性や対比性を表現することが可能です。
また、「なぞらえる」には、手本とするものを決めてそれに似せるという意味もあります。
「見立てる」と「なぞらえる」の違い
「見立てる」と「なぞらえる」の違いを、分かりやすく解説します。
「見立てる」と「なぞらえる」は、どちらもあるものを別のものにたとえることを表す言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「見立てる」は、あるものを別のものに仮定して考えることです。
その一方で、「なぞらえる」は、あるものと別のものに共通点があると感じてくらべることです。
「見立てる」の例文
・『この雲を見て、あの形は犬に見立てられることが可能だね』
・『彼は病気の原因を見立てるのが上手だ』
「なぞらえる」の例文
・『月の海をウサギが餅つきをしている姿になぞらえる』
・『彼女は彼のことを自分の父親になぞらえていた』
まとめ
「見立てる」と「なぞらえる」は似た意味の言葉ですが、少し違いがあります。
「見立てる」は、見て選び定める、診断する、鑑定するという意味があります。
その一方で、「なぞらえる」は、別のものになぞらえる、仮にそのものと見なすという意味があります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。