この記事では、「見繕う」と「見定める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見繕う」とは?
相手の好みや注文に合わせて、適当なものを選んで調えるという意味です。
例えば、「お土産を見繕う」「酒のつまみを見繕う」などのように使います。
この場合、「見繕う」は「見つける」や「用意する」という意味に近くなります。
また、「見繕う」には、自分の都合や立場に合わせて、言動や態度をととのえるという意味もあります。
例えば、「言い訳を見繕う」「笑顔を見繕う」などのように使います。
この場合、「見繕う」は「作る」や「偽る」という意味に近くなります。
「見定める」とは?
よく見て確かめるという意味です。
例えば、「距離を見定める」「相手の心理を見定める」などのように使います。
この場合、「見定める」は「測る」や「判断する」という意味に近くなります。
また、「見定める」には、自分の目標や方針を決めるという意味もあります。
例えば、「進路を見定める」「将来の夢を見定める」などのように使います。
この場合、「見定める」は「決める」や「確信する」という意味に近くなります。
「見繕う」と「見定める」の違い
「見繕う」と「見定める」の違いを、分かりやすく解説します。
「見繕う」には、「見計らう」という類語がありますが、「見計らう」には、物だけではなく、適当と思われる時期を選ぶ意味もあります。
その一方で、「見定める」には、「見極める」という類語がありますが、「見極める」には、細かく分析して正しいところを知る意味もあります。
「見繕う」の例文
・『この店では、お客様の好みに合わせて、最適な商品を見繕うことにします』
・『彼は自分の言い訳を見繕って、先生に謝った』
「見定める」の例文
・『彼の話していることを、本当か嘘か見定めることにした』
・『彼女は彼の目をじっと見定めて、本当に愛しているかどうかを確かめた』
まとめ
「見繕う」と「見定める」は、どちらも「よく見る」という意味を持つ動詞ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「見繕う」は、「適当に選んで整える」や「よく見て判断する」という意味があります。
その一方で、「見定める」は、「よく見て確かめる」や「正しく判断する」という意味があります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。