「感傷」と「感情」の違いとは?分かりやすく解釈

「感傷」と「感情」の違いとは?違い

この記事では、「感傷」【かんしょう】と「感情」【かんじょう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「感傷」とは?意味

悲しいという感情に浸ってしまうことを「感傷」【かんしょう】といいます。

つらいと心から思う気持ちにおぼれてしまい、涙を流してしまう状態に陥る状態を表現し、人がひどく心を取り乱してしまうとき「感傷的」とも言うわけです。

例としては、憧れていた人や慕っていた恩師、親戚が亡くなったときひどく哀しい気持ちになって落ち着かない気持ちを「感傷」といいます。


「感情」とは?意味

喜んだり、楽しい、哀しいと思う気持ちで心が動かされることを「感情」といいます。

自分が嬉しいと感じる出来事が目の前で起きたとか、人とドライブしていて心が躍るときは楽しい「感情」に包まれるわけです。

ときに、理不尽なことで自分が人に追い込まれたときは怒りを持って乱れた心を表します。

「感情的」と使うときは自分の気持ちに焦点を当てて、いかに情に動かされたかを伝えるわけです。


「感傷」と「感情」の違い

「感傷」「感情」の違いを、分かりやすく解説します。

心が傷つくほど悲しい出来事が起きたとき、人の気持ちを「感傷」と言い表します。

心が哀しい気持ちになる小説や映画、音楽など自分が実際に体験したとき気持ちを取り乱す内容であったときの状態を表すわけです。

たいていは「感傷的」「感傷」の後ろに「的」を使って表します。

もう一方の「感情」は人の気持ちを表に出す言葉であり、喜怒哀楽すべてを指すという意味があります。

「感傷」の例文

・『分かれた彼女とよく見に行った夕日を見ると感傷的になる』
・『出勤前に感傷的にならない音楽を聴き、会社に行くのが日課だ』

「感情」の例文

・『飼い主が叱ると、普段はおとなしい犬が感情をむき出しにする』
・『仕事に集中するには、感情を抑えて机に向かうことが大事である』

まとめ

どちらも人の気持ちを表す言葉ですが、少し意味に違いがありますので、使う場面によってうまく自分なりに使い分けてみるといいでしょう。

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