「咄嗟」と「刹那」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「咄嗟」と「刹那」の違いとは?違い

この記事では、「咄嗟」「刹那」の違いを分かりやすく説明していきます。

「咄嗟」とは?

「咄嗟」の読み方は「とっさ」です。

「咄嗟」は、ごくわずかな時間を意味します。

その短い時間とは、心構えができないほどの極めてわずかな時間を意味します。

他の言葉に言い替えると「一瞬」「瞬時」「即座」などになります。

例えば、「咄嗟の判断」とは、一瞬で行った判断を意味し、「咄嗟の行動」とは、一瞬で行った行動を意味します。


「刹那」とは?

「刹那」の読み方は「せつな」です。

「刹那」は、仏語において時間の最小単位を意味します。

数字で言えば、1回指をはじく間に60あるいは65あると言われています。

また、一般的には極めて短い時間、瞬間を意味します。

他の言葉に言い替えると「瞬間」「一瞬」「瞬時」などになります。

ただし、「刹那」の場合、単に一瞬などを意味するだけでなく、やや情緒的になる言葉になります。

例えば、「刹那的に生きる」の場合、一時的な快楽を求め生きるといった意味になります。

また、「刹那的な生き方」の場合、その時その時での生き方を意味します。


「咄嗟」と「刹那」の違い

「咄嗟」「刹那」の違いを、分かりやすく解説します。

「咄嗟」「刹那」は、どちらも非常に短い時間を指す言葉です。

そのうえで、「咄嗟」は心構えができないほどの極めてわずかな時間。

「刹那」は仏語で同じ極めてわずかな時間でもやや情緒的になる言葉になります。

そのため、このような違いを含め使い分ける必要があります。

「咄嗟」の例文

・『彼のとっさの判断によって私の命は助かりました』
・『親に学校をさぼっていることがバレそうになって咄嗟に嘘をついた』

「刹那」の例文

・『女性はよく刹那的な生き物だと言われることが多い』
・『刹那主義と無計画を一緒にして欲しくはありません』

まとめ

以上のような違いがあるため、同じごくわずかな時間でも、それぞれの意味に伴い使い分ける必要があります。

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