「拠り所」と「拠所」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「拠り所」と「拠所」の違いとは?違い

この記事では、「拠り所」「拠所」の違いを分かりやすく説明していきます。

「拠り所」とは?

より広く一般的に用いられる言葉で、心理的な支えや生活の基盤となるものを指すことが多いと考えられます。

例えば、「心の拠り所」「生活の拠り所を求める」などのように使われます。

また、「拠り所」は、物事の根拠や理由となるものを表すこともあります。

例えば、「判断の拠り所を明らかにする」などのように使われます。

しかし、「拠り所」は、出典や引用となるものを指す意味には用いられません。


「拠所」とは?

より文語的な言い方で、出典や引用となるものを指すことが多いと考えられます。

例えば、「史料の拠所」「文献の拠所を示す」などのように使われます。

また、「拠所」は、物事の根拠や理由となるものを表すこともあります。

例えば、「主張の拠所を述べる」などのように使われます。

しかし、「拠所」は、心理的な支えや生活の基盤となるものを指す意味には用いられません。


「拠り所」と「拠所」の違い

「拠り所」「拠所」の違いを、分かりやすく解説します。

「拠り所」は、心理的な安定や判断の基準を得るために依存する対象や事柄を指します。

例えば、家族や友人、信仰や趣味などが拠り所となることがあります。

拠り所は、人間が直面する困難や不安を乗り越える力を与えるものです。

その一方で、「拠所」は、物事の根拠や由来となる場所や書物を指します。

例えば、歴史的な事実や文献の引用などが拠所となることがあります。

拠所は、物事の正当性や信憑性を示すものです。

「拠り所」の例文

・『この世には拠り所がないと思っていたが、あなたに出会って変わった』
・『彼は仕事に情熱を注ぎ、自分の人生の拠り所にしていた』

「拠所」の例文

・『この本は、多くの資料を拠所として、日本の歴史を解説している』
・『この説は、古代の碑文に基づいており、拠所が明確である』

まとめ

どちらも「頼りとするところ」「物事が成り立つもとになるもの」という意味を持つ名詞ですが、使い方やニュアンスには違いがあります。

ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。

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