「お墓参り」と「展墓」は双方とも先祖供養に関する言葉ですが、意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「お墓参り」と「展墓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お墓参り」とは?
「お墓参り」は「おはかまいり」と読む言葉で、「先祖の墓に参ること」「先祖の墓を訪れて花や供物を供えたり、墓の掃除をしたりすること」を意味します。
先祖を弔う目的があり、通常は盆や彼岸、故人の命日、年末年始などにおこなわれます。
「展墓」とは?
「展墓」は「てんぼ」と読み、「墓を訪れること」「墓参りをすること」という意味を持つ言葉です。
「墓」は「お墓」や「墓石」のことを示し、「展」は「ならべる」「ひろげる」といった意味のほかに「参詣する」という意味も含まれています。
「展墓」は「お盆に墓参りをすること」という意味合いがあることから、秋の季語にも含まれています。
「お墓参り」と「展墓」の違い
「お墓参り」と「展墓」の違いを分かりやすく解説します。
「お墓参り」も「展墓」も「先祖の墓に参ること」という意味を持つ点は共通しており、「展墓」は「お墓参り」を別の言い方で表現した言葉ともいわれています。
「お墓参り」も「展墓」も先祖を弔う目的でおこなわれ、先祖の墓を訪れてお供え物や花を供えたり、墓の掃除をしたりするのが一般的です。
ただし、両者の普及度や使用する場面には若干の違いがあるといえます。
「お墓参り」は普段の生活を始めとした様々な場面で使われている言葉なのに対し、「展墓」は日常的にはあまり用いられず、俳句や短歌の季語や文学作品の中で使用されることが多い言葉です。
なお、「展墓」は秋の季語にもなっていることから「盆に墓参りをすること」という意味合いがありますが、実際は盆以外のタイミングで墓参りする際に使われることもあるようです。
まとめ
「お墓参り」も「展墓」も「先祖の墓を参って弔うこと」という意味を持つ言葉ですが、使用する場面などに違いがあります。
「展墓」は聞き慣れない言葉ですが、この機会に意味を覚えておきましょう。
ぜひ言葉の違いを学ぶ参考にしてください。