この記事では、「早々」と「草々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「早々」とは?
「早々」とは急いで何かを行うことや、時間や時期的に早いことです。
また他の言葉の後につける形で使う場合は、そういった状態になった直後と言う意味も持ちます。
時間に関することがはやいことを指す早を繰り返すことで意味を強めた言葉です。
そのためただ早いというよりも更に早いというような意味合いを持っていたり、少しでも早くなるように急いでいるというような意味合いを持って使われます。
「草々」とは?
「草々」とは簡略粗略であり不十分ともいえる様子や、慌ただしく忙しいことを表す言葉です。
手紙の結びの言葉として使われることもあり、その場合は急いで書いて礼儀も丁寧ではない文章で失礼しました、というような意味で使われます。
全体的に余裕がないせいで丁寧ではなくなってしまっているという意味を持つ言葉と言えるでしょう。
草という字を粗末と言う意味で使い、それを繰り返して強調している言葉です。
「早々」と「草々」の違い
「早々」と「草々」の違いを、分かりやすく解説します。
急いで行動することや時間あるいは時期的に早いことが「早々」で、粗略であったり慌ただしいことが「草々」です。
「早々」は時間的な早さや早さのために手短にしているという言葉ですが、「草々」は行動や文章などの粗さについて表現する言葉と言えます。
「早々」の例文
・『早々に立ち去るべきだろう』
・『会って早々だが本題に入る』
「草々」の例文
・『草々に説明を打ち切って申し訳ない』
・『草々に準備を終わらせる』
まとめ
時間的に早いことや急いでいることが「早々」で、「草々」は慌ただしいことや粗略であることと言う違いがあります。
手紙の文末以外では早い方の「早々」を草の方の「草々」と勘違いしていると思ってしまうかも知れませんが、時間的に早かったり短い事を指しているのではなく、丁寧ではない粗略であることを指して使われていることもあるので、どういう意図で使われているかはしっかり考えるべきです。
