甘唐辛子なのに10本に1本は激辛?
この記事では、「甘唐辛子」と「ししとう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「甘唐辛子」とは?
唐辛子の中でも辛くない品種の総称だと言っていいでしょう。
京都の伝統野菜である伏見とうがらし、京野菜の万願寺とうがらしといったご当地野菜から全国的に栽培されている獅子唐辛子等がその代表格と言えるでしょう。
ピーマンと同様に熟していないものを摘果しており、追熟させる事で栄養価が増すとともに赤色へと変化していきます。
「ししとう」とは?
辛くない甘唐辛子の代表格とも言えるのが「ししとう」です。
正式名称は獅子唐辛子で先端がその名の由来。
しかし全く辛くない訳ではなく辛みのある個体も存在します。
かつて関西の人気テレビ番組『探偵ナイトスクープ』で外見から辛い「ししとう」を見分ける方法を検証した放送回がありました。
激辛の「ししとう」が存在するのは品種の元となった青唐辛子の遺伝子が異常に働いたものとされます。
外見が歪なものが激辛だとされるもの完全に判断はできません。
「甘唐辛子」と「ししとう」の違い
「甘唐辛子」と「ししとう」の違いを、分かりやすく解説します。
端的に言ってしまえば「ししとう」は「甘唐辛子」の1種として分類され、植物学的にはピーマンと同種だと言っていいでしょう。
ただし「甘唐辛子」のなかでも辛味果の出現割合が異なるのは良く知られた話です。
特に「ししとう」は前述した通り激辛の果実を発生させる事で有名。
食べるロシアンルーレットと評される事も珍しくありません。
ストレスがかかったものが辛味果すると言われており外見である程度判別できるもの完全に判別は不可能です。
種が少ないものは辛味果である可能性が高いと言うもの「甘唐辛子」の万願寺とうがらしは種が少ないものが上質とされ、その辺りは同じ「甘唐辛子」のなかでも違うところだと言えるでしょう。
まとめ
「ししとう」は「甘唐辛子」に分類される唐辛子の1種で正式名称は獅子唐辛子と言います。
しかし完全に辛くないものばかりとは言えず、ストレスから辛味果が生じるのが特徴。
それも高確率で発現します。
「甘唐辛子」でも万願寺とうがらし等はほとんど辛味果をつけません。
「ししとう」は種が少ないものは辛いと言われます。
万願寺とうがらしや伏見とうがらしは同じ「甘唐辛子」ですが、種が少なく肉厚なのが特徴。
このため「甘唐辛子」の中でもそこそこの確率で辛味果のできる「ししとう」はある意味特殊だと言えるでしょう。