「汗臭い」と「ワキガ」はどちらも体臭に関係する言葉ですが、それぞれ何を表しているのでしょうか。
今回は、「汗臭い」と「ワキガ」の違いを解説します。
「汗臭い」とは?
「汗臭い」とは、「汗の嫌なにおいで臭いこと」を指す言葉です。
「汗臭い」の使い方
人間は体温の上昇を汗で調整しています。
皮膚表面にある汗腺から分泌された汗が蒸発する際の気化熱で上昇した体温を下げる仕組みですが、汗は純粋な水ではなく塩分を始めはじさまざまな不純物を含んでおり体温調節以外に老廃物を体外へと排出する役割もに担っています。
汗をかくことで嫌なにおいを発している状態を表す言葉が「汗臭い」です。
汗に老廃物がたくさん含まれているとにおいが強くなり、程度がひどくなると周囲に不快感を与えてしまい「汗臭い」といわれます。
「ワキガ」とは?
「ワキガ」とは、「腋の下にあるアポクリン腺からの分泌物が嫌なにおいを発する体質」を指す言葉です。
「ワキガ」の使い方
一般的には腋の下がひどく臭うことを意味する言葉として使われていますが、不衛生などの理由で脇の下がにおうのと「ワキガ」ではにおいの原因が根本的に異なります。
「ワキガ」はアポクリン腺と呼ばれる汗腺から強くにおう分泌物が分泌されてしまう体質を指す言葉です。
生まれ持った体質の問題なのでどんなに清潔にしていてもにおいが消えることはありません。
根本治療には外科手術でにおいの元になる腋のアポクリン腺を取り除く必要があります。
「汗臭い」と「ワキガ」の違い
汗の嫌なにおいで臭いのが「汗臭い」で、脇の下がひどくにおう体質が「ワキガ」という違いで区別されます。
風呂やシャワーで体に付着した汗を流し新しい服に着替えれば「汗臭い」状態は解消しますが「ワキガ」は体質なので解消するには治療が必要です。
まとめ
「汗臭い」と「ワキガ」は同じ嫌なにおいがしている状態でもメカニズムが全く異なります。
においの根本的な原因を正しく理解し対処してください。