「ぞくぞくする」の英語とは?例文も含め、日本語と英語を分かりやすく解釈

「ぞくぞくする」の英語とは?日本語と英語

日本語には様々な擬音語や擬態語があります。

これを使うと相手に伝える際に分かりやすいのですが、英語に直す際の表現が難しいところです。

今回はその中でも「ぞくぞくする」という擬態語を取り上げ、どのように英語で表現するか考えていきます。

「ぞくぞくする」の日本語での解釈

大きく2つの意味で使われることが多く、「感情が高ぶり、身震いする様子」あるいは「(風邪などで寒気がする様子)」という意味です。

この「感情」には期待や興奮といったポジティブなもの以外に、恐怖や緊張といったネガティブなものも含みます。

「ぞくぞくする」と一言で言ってもその意図するところは幅広いため、英訳する際もどういう意図で使っているのか、という点をしっかり見極めなければいけません。


「ぞくぞくする」の英語とは?

「ぞくぞくする」の英語は以下のようになります。


thrill

「thrill」は日本語でも「スリル」としてよく使われますが、動詞としては「感動させる、興奮させる」「(強い感情が)身を走る」等の意味を持ちます。

また、恐怖や喜びなど、様々な感情と合わせて使うことができます。

更に辞書によっては「ぞくぞくする」という訳語を当てているものもあります。

chill

「chill」は名詞で使うと「ぞっとする気持ち」「寒気」などの意味があり、動詞で使うと「ぞっとさせる」「寒さに震えている」などの意味があります。

そのため風邪などの寒気について言う場合、あるいは恐怖で背筋が凍るという場合に使うことができます。

「ぞくぞくする」を使った英語の例文(使用例)

・『I was thrilled with horror. 』(訳:私は恐怖でぞくぞくした)
「thrill」は他動詞で「ぞくぞくさせる」という意味を持つので、人が主語になる場合は受け身で使われることが多いです。

また、例えば「with joy」であれば「喜びでぞくぞくした」となります。

・『I felt a thrill of joy. 』(訳:私は喜びでぞくぞくした)
こちらの「thrill」は可算名詞として使われています。

名詞同士を繋いでいるので、この場合は前置詞「of」が使われます。

「thrill」「ぞくぞくする」という意味合いにぴったりな表現である上、自動詞、他動詞、名詞と様々な形で使うことができます。

受動態になるのか、前置詞は何を使うのかなど、細かいポイントが場合によって変わるので丁寧に確認してください。

・『I had a chill. 』(訳:私は寒気がした)
「風邪を引く、寒気がする」という意味で「take a chill」という言い方もできます。

「恐怖で寒気がする」と言いたい時は「get chills」と表現することもあります。

「chill」もかなり幅広く使われる単語ですが、「嬉しくてぞくぞくする」というポジティブな表現に使うことはないので、「thrill」と区別しておきましょう。

まとめ

擬態語の「ぞくぞくする」を英語で表すにはどうしたら良いか考察しました。

「thrill」「chill」という単語を使うと、短い文で気持ちを伝えやすくなります。

どちらの単語も名詞、動詞共にあるので、文に合わせて使い分けましょう。