この記事では、「気軽」と「気楽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気軽」とは?
物事にこだわったり、面倒がったりしないで、簡単に物事に取り組むさまを意味しています。
何も考えずに行動することではありません。
アイスを購入することで考えてみます。
高級ホテルのラウンジでアイスを食べるのは、一般庶民にとっては気おくれしてしまうことでしょう。
食べてみたいと思っても、簡単にホテルに行って食べるようなことはないはずです。
一方、コンビニのアイスなら、もっと簡単に購入できます。
コンビニに入ることにためらいを感じたり、アイスを持ってレジに並ぶことに気おくれすることはないはずです。
そのため、その行動をするのに慎重になることはないでしょう。
このように、簡単に行動することを「気軽」といいます。
「気軽」の使い方
ちょっとしたことを必要以上に考えたり、手間をかけたりすることなく、簡単に行動することを指して使用します。
深く考えずに行動する、つまり軽率なことを指しているのではありません。
また、重大なことの決定に慎重にならないことではなく、こういったことにも使用しません。
「気楽」とは?
「気楽」には2つの意味があります。
一つは、あれこれ心を悩ませたり、心身につらい思いをしたりすることがなく、のんびりしていられるさまです。
一人暮らしをしていると、一緒に暮らす人のことを考える必要がないので、多少部屋が汚れていてもいいし、食事をあれこれ考える必要がなく、のんびりとしていられます。
心が楽な状態です。
このような置かれている状態を指しています。
もう一つの意味は、物事を必要以上に気にすることがなく、のんきなさまです。
ルームウエアは、部屋で着るにはあれこれ考える必要がない服です。
他をあまり気にする必要がなありません。
このようなことは「気楽に着る」ということができます。
「気楽」の使い方
のんびりしている状態やのんきなさまを指して使用します。
気にかかかることがなく、心が楽な状態をいいます。
「気軽」と「気楽」の違い
前者の言葉は行動に出るさまを意味しています。
必要以上に気にしたり、面倒がったりしないで行動をすることです。
ただし、軽率なことではありません。
後者の言葉はその人が置かれている状態を意味しています。
心配したり、苦労したりする必要のない状態です。
「気軽」の例文
・『気軽に試すことができます』
・『気軽にお越しください』
・『気軽にご相談ください』
・『気軽に買えるのがうれしい』
「気楽」の例文
・『気楽に過ごしています』
・『気楽に練習をしています』
・『気楽に読んでください』
・『気楽に使うことができる』
まとめ
どちらの言葉にも「気」という漢字が使用されており、似たような意味を持っていますが、同じ意味ではありません。
一方は行動についての言葉、もう一方は置かれている状態についての言葉です。