この記事では、「own」と「myself」の違いを分かりやすく説明していきます。
「own」とは?
“own”には、さまざまな意味があります。
まず、形容詞の意味です。
形容詞では、自分自身の、独自のという意味になります。
自分自身のとは、所属を表しています。
たとえば、私の部屋、私の持っている土地などです。
部屋や土地などは自分自身から分離できるものですが、体の一部など自分自身から分離できないものも、この言葉は指しています。
独自のとは、他とは関係なく自分ひとりであることを意味しています。
自分が直接かかわった、自立した、といったことです。
自分で料理を作ることを自炊といいます。
できあがっている料理を購入したのではなく、自分が直接かかわって、自分の力で作ったものです。
自分ひとりであることを表しています。
つぎに、代名詞として自分自身のもの、独自の状態という意味があります。
話しが触れている事柄に関係する人に所属していることです。
自分自身の写真といった意味です。
そして、動詞としての意味もあります。
自分のものにする、所有する、認めるという意味です。
土地を自分のものにするなどをいいます。
「own」の使い方
自分に属するという意味で使用をします。
金銭や土地のような自分から分離できるものにも、体のような分離できないものにも使用可能です。
他人ではなく自分に属することを表します。
「myself」とは?
“myself”の主な意味は3つあります。
1つめは、私自身を、私自身にです。
たとえば、「私自身がやけどした」というとき、主語は“I”、日本語だと私になります。
日本語なら「私はやけどした」となりますが、英語の場合は文の最初に主語を置いて、その後に動詞、そして代名詞がくることがあります。
こういった文のときに、動作主を表す代名詞として使用します。
2つめは、話している人を強める意味での私自身です。
「私自ら行った」といった文の場合、「行った」のは「私」であることを強調しています。
動作主を強めたいときに使用します。
3つめは、本来の私です。
ふだんの私、常日頃の私といった意味になります。
「myself」の使い方
動作をしている人の目的語としてや、自分であることを強調するために使用します。
「話し手自身なのだ」「動作主自身なのだ」といった意味です。
「own」と「myself」の違い
「私」という意味が似ているのですが、同じことを指しているのではありません。
“own”は自分に属することを意味しています。
所有するという動詞でも使用されます。
“myself”は持っている、所属するという意味の自分自身ではなく、主語の言葉を繰り返さずに指示する語、動作をしている人を強める意味の語です。
まとめ
どちらの言葉も自分自身に関係していますが、同じ意味の「私」ではありません。
一方は所有の意味、もう一方は代名詞や強調の意味で使用されます。