「行き詰まる」と「万策尽きる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「行き詰まる」と「万策尽きる」の違いとは?違い

この記事では、「行き詰まる」「万策(ばんさく)尽きる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「行き詰まる」とは?

「行き詰まる」とは、「それ以上先へは行けなくなる」さまや「行く手が何かで遮られている」様子などを示す言葉です。

そこから意味が転じて「打つ手がなくなる」あるいは「どうしようもなくなる」などというニュアンスで用いられており、「立ち往生する」ないし「にっちもさっちもいかなくなる」などという語句と同じような意味で使用されています。


「万策尽きる」とは?

「万策尽きる」とは、「さまざまな手段を使っても効果がない」さまや「あらゆる方法を試してもまったく状況が変わらない」様子などを示す言葉です。

「窮地(きゅうち)から逃れる術がない」または「逃げ道がない」などというニュアンスで用いられている語句で、「万事休す」という語句と似たような意味で用いられています。


「行き詰まる」と「万策尽きる」の違い

「行き詰まる」「万策尽きる」は、いずれも「方法や手段がなくなる」などという意味合いで使われている言葉です。

「あることが先へ進まなくなる」などというニュアンスを含む「行き詰まる」と、「打った策がすべて無駄に終わる」などというニュアンスで使われている「万策尽きる」は、後者の方が打つ手がない度合いはより高めの表現であると言えるでしょう。

「行き詰まる」の例文

・『新しい小説のアイデアに行き詰まる新人の作家』
・『資金繰りで行き詰まる前にどうにかして手を打つ必要があります』

「万策尽きる」の例文

・『あらゆる手段を講じたもののまったく効果がなくて万策尽きる』
・『万策尽きると言えるほど、さまざまな方法を試してみましたか』

まとめ

「行き詰まる」「万策尽きる」は、いずれも「それ以上は先に進めない」などという意味合いで使われている言葉です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。

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