「取り越し苦労」の英語とは?例文も含め、日本語と英語を分かりやすく解釈

「取り越し苦労」の英語とは?日本語と英語

「取り越し苦労」は日常生活の中でもたびたび目にする言葉ですが、字面から意味が伝わりにくい言葉でもあります。

また、英語に直訳することはできないため、まず日本語の意味をきちんと理解し、その上で当てはまる英語を見つけなければいけません。

「取り越し苦労」の意味を確認し、どういう英語で表すことができるか見ていきましょう。

「取り越し苦労」の日本語での解釈

「杞憂(きゆう)」とよく似ていて、「起こるかわからないことをあれこれ考え、無駄な心配をする」という意味の言葉です。

もっと端的に表現すると「必要のない心配」ということができます。

「取り越し苦労をする」と動詞で使う場合は、「必要のない心配をする」「心配しすぎである」という意味です。


「取り越し苦労」の英語とは?

「取り越し苦労」の英語の例文を見てみましょう。

「needless worry」(不必要な心配)。

「worry too much」(心配しすぎている)。

「needless」「unnecessary」「worry」「fear」「anxiety」などと言い換えることもできます。

また、「too much」の代わりに「for nothing(無駄に)」を使うこともできます。


「取り越し苦労」を使った英語の例文(使用例)

・『She has needless worry. 』(直訳:彼女には必要のない心配事がある)
「She has worry. (彼女には心配事がある)」という文に「needless」を入れた形の文です。
「必要のない心配事がある=取り越し苦労である」ということです。
また、「fear」「anxiety」を使う場合も動詞は「have」になります。

・『She worries needlessly. 』
(直訳:彼女は不必要に心配している)
1つめの文とよく似ていますが、「worry」を名詞ではなく動詞として使うと、こういった文になります。

名詞の「worry」には形容詞の「needless」が付いていましたが、動詞の「worry」には副詞の「needlessly」が付くので注意しましょう。

・『You worry too much. 』
(直訳:あなたは心配しすぎている)
「取り越し苦労」の持つ「心配しすぎである」という意味を英語にすると、こういう文が出来上がります。

「取り越し苦労」という言葉に捉われすぎず、簡単な日本語に直してから英文を作ると訳しやすくなります。

恐れに近い心配であれば「fear」を使うなど、少し単語の工夫をしても意味はきちんと伝わります。

また、上記3つの例文は、いずれも「彼女(3つめは「あなた」)は取り越し苦労をしている」と訳すことができます。

まとめ

「取り越し苦労」という意味の英語について考察しました。

直訳しようとすると難しい単語ですが、意味を噛み砕いて考えると、比較的シンプルな英文で表すことができる表現です。

英語に直す際は、まず日本語でいかに簡単に表現するか、という点を工夫してみましょう。