この記事では、「副産物」と「二次的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「副産物」とは?
「副産物」とは何かを生産する過程で得られる本来の目的とは別の産物です。
たとえば家などに使う木材は原木から切り出しますが、この時切り落とされた部分は割り箸の原材料となります。
これが木材という主産物を作る際に、副産物として割り箸の材料が得られたということです。
このように何かを作る時についでに作られるものや、転じて何かをする時についでに起きる出来事を指す言葉が副産物です。
「二次的」とは?
「二次的」とはある物事に付随する物事です。
何かを作ろうとした場合についでにできる物や、何らかの行動を取った時についでやおまけとして得られるものを二次的な成果と言います。
そのため先に説明した「副産物」も二次的な生産物と言えるでしょう。
また本来目的としていたものより一段劣るものという意味でも使われ、ネガティブな意味合いを含むことのある言葉です。
「副産物」と「二次的」の違い
「副産物」と「二次的」の違いを、分かりやすく解説します。
何かを作る過程で一緒に得られる別の産物が「副産物」で、物事に付随する別の物事を指すのが「二次的」です。
「副産物」は「二次的」な生産物とも言えます。
「副産物」には悪い意味が含まれませんが、「二次的」は目的のものより一段劣るものというネガティブな意味合いを含めて使われることもある言葉です。
また「副産物」は出来事に関しても使われますが主な使い方はあくまでも生産物を指す使い方ですが、「二次的」は物に対しても出来事に対しても区別なく使われます。
「副産物」の例文
・『金の精製は副産物で様々な金属が得られる』
・『研究の副産物』
「二次的」の例文
・『欠陥品を訳あり商品として二次的な生産物に転化する』
・『地震の際は二次的な被害にも警戒する』
まとめ
なにかを作る時に一緒に得られる別の何かを指す「副産物」は、なんらかの物事に付随する別の物事を指す「二次的」の一種と言えます。
ですが「副産物」は主に物にしか使わず、得られたものそのものを指す名詞として使うのに対し、「二次的」は何にでも使えて形容動詞として使うというのが言葉としての違いです。