「生石灰」と「消石灰」の違いとは?分かりやすく解釈

「生石灰」と「消石灰」の違いとは?違い

この記事では、「生石灰」「消石灰」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生石灰」とは?

「生石灰」とは石灰石を焼成して作る物質です。

石灰石は炭酸カルシウムという成分の固まりですが、これを900度以上に熱すると二酸化炭素のガスが発生し酸化カルシウムという物質に変化します。

この酸化カルシウムこそが生石灰です。

身近な使い方としては生石灰は水を吸収する性質を持っているためお菓子などの乾燥剤として使われることもありますが、水分を吸収した時に発熱する性質もあるのでお弁当など火を使えないの加熱剤としても使われます。


「消石灰」とは?

「消石灰」とは生石灰を水と反応させて作る物質です。

生石灰は水を吸収する性質と吸収時に発熱する性質があると軽く触れましたがこの現象は水和反応と言い、これが起きると酸化カルシウムが水酸化カルシウムに変化します。

この水酸化カルシウムが消石灰です。

消石灰は強いアルカリ性を持つ物質ですが劇物というほどの危険性はないので酸性化してしまった土壌や河川を中和するのに使われます。

またアルカリ性によって抗菌剤として使われることもありますし、こんにゃくの凝固剤など食品にも使われる物質です。


「生石灰」と「消石灰」の違い

「生石灰」「消石灰」の違いを、分かりやすく解説します。

石灰石を焼成して酸化カルシウムにしたものが「生石灰」で、生石灰を水和反応させた水酸化カルシウムが「消石灰」です。

「生石灰」は水和反応する性質を利用して使われることが多いですが、「消石灰」は安定した強アルカリ性の物質としての性質を利用して使われます。

まとめ

「生石灰」は水を吸収し発熱する水和反応という現象を起こすことを利用される物質ですが、水和反応を起こして変化したあとには「消石灰」に変質します。

そのため「生石灰」「消石灰」の違いは水和反応を起こす前かあとかの違いと言い換えることができるでしょう。

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