この記事では、「低下」と「減じる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「低下」とは?
「低下」とは、低くなること、下がることを意味します。
例えば、気温が下がることを「気温の低下」。
水位が下がることを「水位の低下」と表現します。
この場合の対義語は上がっていくことを意味する「上昇」です。
加えて、「低下」には、物事の質や程度が悪くなるといった意味もあります。
例えば、読解力が悪くなることを「読解力の低下」。
機能が悪くなることを「機能の低下」と表現します。
この場合の対義語は、より良い方向、優れた状態に向かうことを意味する「向上」です。
「減じる」とは?
「減じる」の「減」には、減る、減らす、といった意味があります。
つまり、「減じる」とは、数量や程度などが、もとよりも少なくすることを意味します。
例えば、衝撃を減らすことを「衝撃を減じる」。
出力を減らすことを「出力を減じる」と表現します。
他の言葉で言い換えると、「減らす」や「縮小」「削る」などになります。
「低下」と「減じる」の違い
「低下」と「減じる」の違いを、分かりやすく解説します。
「低下」は、低くなること、下がること。
「減じる」は、数量や程度などが、もとよりも少なくすることを意味します。
このように、「低下」と「減じる」は異なる意味を持つ言葉になります。
何かが低くなる場合は「低下」。
何かを減らす場合は「減じる」。
「低下」と「減じる」は、以上の違いを踏まえ使い分ける必要があります。
「低下」の例文
・『最近、視力の低下に困っています』
・『急に気温が低下し、慌てて冬支度を始めました』
「減じる」の例文
・『出荷数を減じることでプレミアム感を出すことにした』
・『妻は必要以上に家の中にあるものを減じる癖がある』
まとめ
「低下」と「減じる」は正しい使い分けが求められる言葉です。
気温や視力などが低くなる場合は「低下」。
数などが減る場合は「減じる」。
このことを基本に使い分けることになります。