技術の進歩とともに、公平で正確な審判を下せるように映像機器を使った判定技術や判定方法が多くなってきました。
俗に言う『ビデオ判定』というものです。
スポーツの盛んな欧米ではおなじみの判定方法ですが、どの様に使われているのでしょうか。
何例かありますので是非見てみましょう。
「ビデオ判定」の日本語での解釈
『ビデオ判定』は読んで字のごとく、ビデオ撮影をして判定に疑義がある場合や複数審判の判定が分かれる場合などに使用して正しいジャッジを下すというものです。
最近では、選手側やコーチが審判に異議を唱えるという『Challenge system』としてビデオ判定を要求するケースもルールに取り入れるスポーツも出てきています。
何度も異議を唱えられては成り立ちませんので、回数を制限をすることで、戦略的にビデオ判定を使う必要があるのも最近のスポーツの面白い側面になっています。
「ビデオ判定」の英語とは
そもそも『ビデオ』が英語ですので、そのまま『Video judgment』なんて英語でも通用しそうですが、実はしっかりと英語が用意されていますので見ていきましょう。
「Instant replay」
一番有名な呼び方は『Instant replay』です。
そのまま訳すと『瞬間再生』ですが、これはどういう意味でしょうか。
『Replay』(リプレイ、再生)というと巻き戻すというイメージが強いですが、『ビデオ判定』の理由は、判定に疑義を生じる部分をもう一度見る為に使われる物です。
したがって、その『瞬間』つまり『Instant』を見るという意味で『Instant replay』と言われています。
もう一つ『Video』を使った日本人でもイメージしやすい単語に『Video review』があります。
そのまま読んで字のごとく『ビデオを見直す』という意味ですのでイメージは湧きやすいのではないでしょうか。
「Challenge」
もう一つの表現は『Challenge』です。
どちらかと言うと戦略としての『ビデオ判定』の要求という意味があります。
何故『Challenge』かというと、審判の下した判定に『挑む=Challenge』という意味だからです。
冒頭でも説明した通り、何度も『Challenge』をされてしまうと試合がぶつ切りになってしまうので、ある程度の『Challenge』ができる上限が決められているケースが多いです。
『ビデオ判定』を使った英語の例文(使用例)
・『Team A requested an instant replay against the judge. 』(チームAは判定に対してビデオ判定を要求した。※一般的な使われ方です。『Call』を使う場合も存在します。)
・『We need to see the video reviewing to make sure that judge was appropriate. 』(我々はあの判定が適切であったかビデオリプレイを確認する必要がある。※こちらもほぼ上と同じ使われ方をしています。一般的な表現は断然『Instant replay』ですが、こちらでも問題なく意味が通用します。)
・『My coach raised a card for challenge. 』(私のコーチはビデオ判定の為のカードを上げた。※ビデオ判定要求をする為にスポーツによってはカードや旗を投げるなど何かしらの道具を使って視覚的にアピールをする場合があります。この文章ではカードを上げることでビデオ判定を要求しています。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
スポーツの発展と共に審判のあり方についても変わりつつあるのが『ビデオ判定』でした。
スポーツ大国アメリカでは、ビデオ判定はかなり早く取り入れられており、1970年代からNFL(ナショナルフットボールリーグ)では使われていたそうです。
しかし未だに多くの論争を呼ぶトピックの一つでもあります。
中には試合の流れをリセットする為に使うという戦略的な使われ方もしており、本来の意図とは違うのではないかと議論が繰り返されています。
是非スポーツ観戦をするのがお好きな方はこれらの英語表現を覚えておくとより楽しめるのではないでしょうか。