「繰り上げる」と「予定を早める」は類似する意味を持つ言葉ですが、細かな意味合いが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「繰り上げる」と「予定を早める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「繰り上げる」とは?
「繰り上げる」は「時間などを予定よりも早める」もしくは「順番に従って前に送る」といった意味があります。
そのほか、「算数において、ある位の数の和が二桁になった際に一つ上の位に数を足すこと」や「少しずつ軍勢などを引き揚げる」という意味で使われることもあります。
「予定を早める」とは?
「予定を早める」は「行事や行動などについて、計画していた時間や日程よりも早くおこなうこと」を意味します。
「予定」は「前もって決められていた行事や行動、またはその内容など」を表し、「早める」は「予想や計画よりも早くする」という意を示します。
「繰り上げる」と「予定を早める」の違い
「繰り上げる」と「予定を早める」の違いを分かりやすく解説します。
「繰り上げる」も「予定を早める」も、「時間や行事などを事前の計画や予想よりも早くする」という意味を含む点は共通しています。
ただし「繰り上げる」の場合は上記以外の意味も持っており、「順番に応じて前に送ること」や、「算数の計算において、ある位の数の和が二桁になった際に一つ上の位に数を足すこと」、「少しずつ軍勢などを引き揚げること」を示します。
「繰り上げる」の例文
「繰り上げる」は「〜を繰り上げる」という使い方をするのが一般的です。
ビジネスや日常生活など様々な場面で使用されている言葉です。
・『悪天候が予想されるため、開催日を一週間繰り上げることにした』
・『参加者の席順を繰り上げる』
・『二桁の足し算をする場合、一の位の計算が10を超える時は十の位に1繰り上げる』
「予定を早める」の例文
「予定を早める」は通常、「〜の予定を早める」のように使います。
こちらも普段の会話を中心に幅広いシーンで用いられています。
・『混雑を避けるため、今年は帰省の予定を早めることにした』
・『開会式の予定を早めるよう要望があった』
まとめ
「繰り上げる」と「予定を早める」は「時間や行事などを事前の計画よりも早くする」という意味を持ちますが、「繰り上げる」については別の意味も含まれています。
二つの言葉の意味や使い方を理解して、状況に合わせて使い分けてみてください。