「独断」と「一存」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「独断」と「一存」の違いとは?違い

この記事では、「独断」「一存(いちぞん)」の違いを分かりやすく説明していきます。

「独断」とは?

「独断」とは、「自分ひとりで判断をする」さまや「誰からも指図を受けずに行動する」様子などを示す言葉です。

「自ら物事を決断する」あるいは「誰にも相談せずに勝手に決める」などという意味合いで用いられており、「自分の思い込みだけで決定してしまう」などというややネガティブなニュアンスを含む表現として使用されています。


「一存」とは?

「一存」とは、「自分ひとりで考える」さまや「一方的な考えを押し付ける」様子などを示す言葉です。

「自分だけの考えや思いなどから判断を下す」もしくは「他人の言うことなどにまったく耳を傾けない」などというニュアンスで使われており、「他人には一切配慮しない」などという意味をもっている表現として用いられています。


「独断」と「一存」の違い

「独断」「一存」は、どちらも「自分ひとりの思い」などという同じような意味をもっている語句になります。

しかしながら「独断」は文字が示すとおり「独りで決断する」というニュアンスが含まれている語句であるのに対し、「一存」は単純に「自らの考えや思い」などを示す語句として使われていますので、双方の語句がもっているニュアンスは少々異なっていると言えます。

「独断」の例文

・『上司からの指示によるものではなく独断で判断いたしました』
・『今回の出張では基本的に独断で行動をする予定でいます』

「一存」の例文

・『申し訳ございませんが私の一存では決めることができない状況です』
・『その件につきましては私の一存では分かりかねます』

まとめ

「独断」「一存」は、どちらも「自らの思い」などという意味合いで使われている言葉です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。

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