「恐ろしい」と「悲惨」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「恐ろしい」と「悲惨」の違いとは?違い

この記事では、「恐ろしい」「悲惨」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「恐ろしい」とは?

自分の身に恐怖が襲い掛かってくるときに持つ感情を「恐ろしい」【おそろしい】といいます。

とても不安を感じるほど危険が襲ってくるのではないかと感じる気持ちを指すのです。

使い方としては、「血を吸う恐ろしい昆虫を見つけた」といったように、刺されれば命を奪われる怖さを伝えます。

他には「恐ろしい表情を見せる」といって、恐怖に歪む顔を表すのです。


「悲惨」とは?

目を覆いたくなるほどの惨事を「悲惨」【ひさん】といいます。

例えば、家の中に強盗が入り、寝ていた住人を刺し殺して血の海になっていたり、火事で家が燃えた後真っ黒に焼け焦げた人の遺体がいくつも転がるといった胸が押し潰されそうなほど悲しくなる光景を指すのです。

このようなところから、職場で仕事に追われてやつれてしまった人の姿を見て同情する気持ちになります。


「恐ろしい」と「悲惨」の違い

ここでは「恐ろしい」「悲惨」の違いを、分かりやすく解説します。

怖いと思う気持ちになる光景を見たり、巻き込まれる人が感じた気持ちを「恐ろしい」といいます。

もう一方の「悲惨」は、悲しい気持ちになるほど目の前に痛ましい光景が広がっているときの光景を指す言葉です。

「恐ろしい」は酷い光景を見たときに感じる人間の感情を伝えるときによく使われていますが、「悲惨」はその光景自体に焦点を当てているという違いがあります。

「恐ろしい」の例文

・『国民を奴隷にするという独裁者の恐ろしい考えに震える』
・『味方に罠を仕掛けて命を奪い取る軍隊が恐ろしい』

「悲惨」の例文

・『耳が聴こえない少女が大型車に巻き込まれる悲惨な事故が起きた』
・『飛行機で敵に突っ込んで死ぬ悲惨な戦い方が美化された』

まとめ

鳥肌が立つほどの光景が起きたときに使う言葉をご紹介しました。

ただ、恐怖が伴うか、悲しい惨事であると思う場面で使うかに違いがあると覚えるといいでしょう。

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