この記事では、「おひたし」と「ナムル」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「おひたし」とは?
葉もの野菜をお湯で茹でた後、よく水気を絞ってから小鉢に入れて出す一品料理を「おひたし」といいます。
よく選ばれる食材はほうれん草、もやし、小松菜、菜の花、オクラであり、そのまま水分を絞った後はだし汁に入れて味をしみ込ませて食べるわけです。
主に、さっとお湯で茹でる野菜が選ばれていて、素材の旨みと栄養を閉じ込められる調理の仕方になります。
日本ではこの方法で昔からご飯のおかずとして作り、冷蔵庫で保存しておき、その都度少しずつ皿に盛り付けて食べられていたのです。
「ナムル」とは?
朝鮮料理として古くから食べられているのが「ナムル」です。
野菜を食べやすいよう塩を入れてお湯で茹でた後、ごま油と調味料を絡めて皿に盛り付けて出します。
コンナムルと呼ぶ豆もやしを使ったものから、コビナムルというぜんまいを使ったものまであり、その野菜によって呼び方に違いがある料理です。
よく使われている食材には茄子やほうれん草、山菜の野菜を中心に味付けするわけです。
言葉の由来は野を意味するナと、物という意味合いがあるムルを掛け合わせたものであり、最終的に野菜を指します。
「おひたし」と「ナムル」の違い
「おひたし」と「ナムル」の違いを、分かりやすく解説します。
醤油と砂糖に、鰹か三杯酢を入れた汁へ1,2時間漬け込んだ葉もの野菜を「おひたし」といい、日本では古くから親しまれてきました。
醤油は濃口、薄口でもよく、上に鰹節やすり胡麻を振りかけて食べる人もいます。
もう一方の「ナムル」は朝鮮で食べられているおひたしであり、ごま油を入れて食べるのが一般的です。
使われる野菜は茄子やぜんまい、きゅうり、ほうれん草、豆もやしといった日本とはまた違ったものが使われています。
お好みで唐辛子や大蒜といった辛味があるもので味に変化をもたらす一品料理です。
まとめ
どちらも野菜を使った一品料理になりますが、使われている野菜や味付けに違いがあります。
自分なりに作ってみたり、食べ比べてみるといいでしょう。