この記事では、「ういろう」と「仁丹」の違いを分かりやすく説明します。
ういろうとは?
ういろうとは、神奈川県小田原市にある株式会社ういろうで製造・販売されている漢方由来の万能薬です。
600年以上にわたって受け継がれてきた製法で製造しています。
ういろうという名前の由来は、外郎家にあります。
「外郎」と書いて「ういろう」と読みます。
ういろうは、外郎家の一子相伝の家伝薬でした。
複数の生薬を組み合わせて作っており、正式には透頂香(とうちんこう)といいます。
江戸時代には去痰や頭痛に効く万能薬として親しまれていました。
銀色の粒状になっています。
仁丹とは?
仁丹とは、森下仁丹株式会社が販売している口中清涼剤です。
16種類の生薬が配合されていて、1905年に懐中薬として販売されました。
病気を予防するために開発されたのです。
当初は赤い色をした大粒のものでしたが、現在は銀でコーティングされた小さい粒状をしています。
また、仁丹には、桂皮や薄荷脳(メントール)、天草、丁字、木香などが配合されています。
口臭予防や二日酔いの際などに用いられることが多いです。
ういろうと仁丹の違い
ういろうは株式会社ういろうが販売している大衆薬で、仁丹は森下仁丹株式会社が販売している口中清涼剤です。
どちらも銀の粒状になっていて見た目はとても良く似ています。
また、複数の生薬から作られていますが、それぞれ配合されている成分に違いがあります。
仁丹には16種類の生薬が配合されていることが分かっていますが、ういろいに配合されている成分は公表されていません。
ただし、桂皮や薄荷、丁香、天草、阿仙などが含まれているとされます。
使われている生薬には同じものもありますが、違うものもあります。
まとめ
ういろうと仁丹では、使われている生薬に違いがあります。
ういろうは株式会社ういろうが販売している大衆薬で、仁丹は森下仁丹株式会社が販売している口中清涼剤です。