「破れ鍋に綴じ蓋」と「蓼食う虫も好き好き」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「破れ鍋に綴じ蓋」と「蓼食う虫も好き好き」の違いとは?違い

最近では、ダイバーシティという言葉や、ナンバーワンよりオンリーワンという言い方も一般的になり、人それぞれの好みや生き方に関して許容すべきという考え方になってきています。

昔は、少しでも普通の感覚とずれていると特別だと考えられ、「破れ鍋に綴じ蓋」やそれに類するような諺も生まれていました。

それでは、この「破れ鍋に綴じ蓋」とはどういう意味でしょうか。

また、「蓼食う虫も好き好き」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「破れ鍋に綴じ蓋」「蓼食う虫も好き好き」の違いを分かりやすく説明していきます。

「破れ鍋に綴じ蓋」とは?

「破れ鍋に綴じ蓋」とは、「われなべにとじぶた」と読み、どんな人であってもその人に合った人が必ずいるということを表した言葉です。

壊れている鍋があったとしても、同じように壊れていて修繕されている蓋がピッタリ合うという意味です。


「蓼食う虫も好き好き」とは?

「蓼食う虫も好き好き」とは、「てでくうむしもすきずき」と読み、どんな人で合ってもその人に合った人が必ずいるということを表した言葉です。

「蓼」という苦くて殺菌作用がある草でも好んで食べる虫がいるというのが元々の意味です。


「破れ鍋に綴じ蓋」と「蓼食う虫も好き好き」の違い

「破れ鍋に綴じ蓋」「蓼食う虫も好き好き」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、どんな人にも自分に合った人がいるという意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、意味としてはまったく同じですが、言葉のイメージから、「破れ鍋に綴じ蓋」の方は見ためのことを言っていることが多く、「蓼食う虫も好き好き」の方は性格や好みのことを言いている場合が多いということになります。

しかし、この違いは微妙なものなので、多くの辞書でもこの2つは類語、あるいは同じ意味を持つ諺であると定義されています。

「破れ鍋に綴じ蓋」の例文

・『あの夫婦はかなり似ているので破れ鍋に綴じ蓋ですね』
・『破れ鍋に綴じ蓋とは、結局みんな収まるところはあるということです』

「蓼食う虫も好き好き」の例文

・『あの夫婦はかなり似ているので蓼食う虫も好き好きですね』
・『蓼食う虫も好き好きとは失礼ではないですか』

まとめ

この記事では、「破れ鍋に綴じ蓋」「蓼食う虫も好き好き」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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