この記事では、「病死」と「病没」の違いを分かりやすく説明していきます。
「病死」とは?
病死は、びょうしと読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、やまいや欠点といった意味を持つ病の文字に、生命がなくなる事とか、しぬ事といった意味を所有する死の文字を付け加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から病死は、病気で死ぬ事を示すのです。
「病死」の言葉の使い方
病死は、文字通り病気で死んでしまうという意味に使用される言葉となっています。
病気が原因で死を迎える、という意味なので、人間だけでなく、動物に対しても用いられる言葉です。
「病没」とは?
病没は、びょうぼつと読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉をみれば理解出来る事ですが、びょうきや悪い事等の意味の病の漢字に、死ぬとか物事に深く打ち込むといった意味がある没の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ病没は、病気により死んでしまう事を表します。
「病没」の言葉の使い方
病没は、病気で亡くなってしまうという意味の言葉として使われているのです。
ただし病気で死んでしまう事を、改まって表現した言葉であるため、病没は人間に対してしか使用しません。
「病死」と「病没」の違い
病死と病没の漢字表記を比べれば、直ぐに2文字目に、死と没という漢字の違いがある事に気付けるものです。
所が最初の漢字は同じ病であり、どちらも病気で死ぬという同じ意味を持っています。
ただし病死は、シンプルに病気により死ぬという意味を示すので、人間だけでなく動物にも用いる事が可能です。
一方の病没は、改まった表現なので、人間に対してのみ使われる言葉となっています。
まとめ
2つの言葉は共通する漢字があるだけでなく、病気で死ぬという同じ意味を指し示す言葉です。
ですが病死の方は、人間だけでなく動物にも使用出来ますが、病没は改まった丁寧な表現なので、人間に対してしか使われない言葉となっています。