この記事では、「血迷う」と「気迷う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「血迷う」とは?
「血迷う」は「ちまよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「気持ちが高ぶって正常な判断を失うこと」という意味で、興奮してつじつまの合わない言動をすることです。
2つ目は「逆上して理性を失う」という意味で、かっとなって衝動的に行動することです。
「血迷う」の言葉の使い方
「血迷う」は動詞として「血迷う・血迷った」と使われます。
血液は心臓から体内の各部位を循環して心臓に戻ってきます。
興奮して冷静な判断ができない様子を、血液が出払ったまま心臓に帰って来ない様子にたとえて「血が迷う=血迷う」として使われる様になりました。
「気迷う」とは?
「気迷う」は「きまよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あれこれと思い悩んで心が定まらないこと」という意味です。
2つ目は「株式用語で、取引所での先物相場の見通しが付かず、売り買いして良いのか悩む様子」という意味です。
「気迷う」の言葉の使い方
「気迷う」は動詞として「気迷う・気迷った」と使われたり、名詞として「気迷い」と使われたりします。
二兆的には「気の迷い」として使われることが多く、「考えや気持ちが定まらない様子」として幅広く使われます。
「血迷う」と「気迷う」の違い
「血迷う」は「興奮して冷静な判断ができない様子」です。
「気迷う」は「考えや気持ちが定まらない様子」です。
「血迷う」の例文
「血迷う」の例文は以下の通りです。
・『彼は何を血迷ったか急に走り出した』
・『ナイフを見せびらかすとは血迷っているとしか思えない』
・『浮気の現場を見た彼女が血迷って相手に殴りかかってきた』
「気迷う」の例文
「気迷う」の例文は以下の通りです。
・『気迷いだと思うが念の為病院へ行く』
・『仕事を辞めたいと思うのは一時的に気迷っているだけだ』
・『株取引で気迷いが生じる』
まとめ
今回は「血迷う」と「気迷う」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。