「野方図」と「野放図」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「野方図」と「野放図」の違いとは?違い

この記事では、「野方図」「野放図」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「野方図」とは?

人とは思わないほど横柄な態度を見せることを「野方図」【のほうず】といいます。

「野方図に振る舞う」というように、遠慮せず人の前にきては相手のことなど考えない態度を見せては嫌な気分にさせたり、しまりがない行動で周囲を困惑させるのです。

自由というよりも、身勝手に行動するので人から嫌がられてしまいます。


「野放図」とは?

だらしがない考え方や行動で周囲に迷惑をかけてしまう人の態度を「野放図」【のほうず】といいます。

物事をよく考えもせず、まるで野原を好き勝手に移動する人の動きを指す言葉です。

このような人は家の周囲が汚かろうが気にしないので、雑草だらけ、粗大ゴミが積み重なっている状態になります。

また、際限もなく、ずうずうしい態度で相手を困惑させるところも見られるのです。


「野方図」と「野放図」の違いを、分かりやすく解説します。

「のほうず」と同じ読み方する言葉ではありますが、人とは思わない態度を見せては身勝手な態度を見せる人を「野方図」といいます。

相手の気持ちも考えず、好き勝手な態度するところが嫌がられるわけです。

もう一方の「野放図」はだらしない行動が目立ち、人がやらなければいけないと思う状態でも掃除しないは、後片付けもできないずぼらなところがある人という意味があります。

家の周辺が汚くても気にせず、親のすねをかじって生きる人生であってもなんら反省などしません。

「野方図」の例文

・『生徒に気を使わず、好きなように振る舞う教師は野方図だ』
・『野方図の上司は話し合いに参加せず、勝手な考え方で行動する』

「野放図」の例文

・『彼の家に行くと家の中はゴミだらけの野放図であった』
・『野放図な性格の弟は風呂を掃除しないので嫌われている』

まとめ

読み方がまったく同じ言葉ではありますが、使い方に違いがあります。

どう使えば意味がうまく伝わるかを考えてみるといいでしょう。

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