自動車や家電製品、食品だけでなく、物流やITなど『機械』は今や国の産業を支える為にはなくてはならないものです。
英語圏の方との会話、特に生産関係の仕事をしている方と話をしていると『Tool』や『Equipment』、『Machine』など様々な用語が出てきます。
どうやら工場の『機械』や『設備』を指している様子ですがどれが何を具体的に指すのか混乱しがちです。
この記事では、“Equipment”と“Machine”の違を分かりやすく説明していきます。
「Equipment」とは?
一言で説明をすると『大きな集合体としての機械設備』という意味の単語です。
『Equip』(装備する)という動詞に『Ment』がついて名詞となっています。
この単語はかなり汎用性が高く、様々な場面でも使える単語です。
例えば大手自動車メーカーの製造ラインの事は『Production line』とも言えますが、『Equipment』とも言えます。
何故ならプレス、加工、組み立て工程など様々な機械が相互に働いて一つの『自動車』を作る大きな装置になっているからです。
しかし、これほど大きくなくても、レジやラベルプリンタシステムなども『Equipment』と呼ぶことができます。
例えば営業事務所に置くプリンタやファックス、IT設備などを大きな括りで『事務用品』と呼びますが、英語では『Office equipment』と言います。
機械以外にも『装備する』という動詞から派生しているだけあり、『Camping equipment』(キャンプ用品)などキャンプをする為の様々な製品を『Equipment』とも呼びます。
「Machine」とは?
一方『Machine』はというとそのまま『機械』もしくは『設備』という意味です。
これだけでは違いが分からないのでもう少し詳しく見てみましょう。
厳密には『独立した機械製品や設備』に対して使われる単語です。
例えば先ほどの自動車メーカの製造ラインにあるプレス機については『Pressing machine』と表現します。
事務所にあるプリンターに関しても『Copy machine』と言うこともできることから、何か一つの作業目的を持った独立した機械に対して使う言葉であることがご理解頂けると思います。
「Equipment」と「Machine」の違い
この2つの単語は『複合的な機械があつまったもの』か『単独の機械』かではっきりと区別が出来ます。
もう少しこの2つの関連性を見てみると、大きな括りである『Equipment』の中に様々な用途の『Machine』があるという構造です。
使い方で迷った場合は、単一の仕事しかしないものは『Machine』、2つ以上の『Machine』が合わさって何等かの成果物を出しているものは『Equipment』とご理解頂ければ間違いありません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
一般的なカタカナ単語にもなっている『Machine』と比べるとやや使い方に迷われる方も多い単語である『Equipment』の違いがご理解頂けたのではないのでしょうか。
この組み合わせ以外にも『Tool』や『Device』なども『機械』や『設備』として使われる英単語がありますので、是非違いについて比べてみるのも面白いかもしれません。