この記事では、「絆(きずな/きづな)」と「連帯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絆」とは?
「絆」とは、「目には見えない他人との強いつながり」あるいは「離れることが難しいほどの他人との深い結びつき」などという意味合いで使われている言葉です。
元々は「家畜などをつなぎとめておくための綱」を表す語句として使われていましたが、そこから意味が転じて「断ちたくてもなかなか断ち切れない人との交わり」や「他人との縁」などを示す文言として使用されています。
「連帯」とは?
「連帯」とは、「複数のもの同士が結びついている」さまや「同じ志をもっている多くの人たちが集まる」様子などを示す言葉です。
「大勢の人たちによる一体感」または「一致団結」などというニュアンスを含む語句で、「結束」ないし「足並みを揃える」などという表現と似たような意味合いで用いられている文言です。
「絆」と「連帯」の違い
「絆」と「連帯」は、どちらの言葉も「他人とのかかわりや結びつき」などを示す似たような意味をもっている語句です。
しかしながら似てはいるもののまったく同じような使い方ができるという訳ではなく、「愛犬との絆」という表現は「愛犬との連帯」では若干違和感があり、またビジネスシーンなどでも耳にする「連帯責任」という四字熟語は「絆責任」とは言い換えることはできないため、双方の語句の使い方は異なっていると言えるでしょう。
「絆」の例文
・『人との絆だけではなく動物との絆も大切にしましょう』
・『メンバー全員の絆による素晴らしいチームワークですね』
「連帯」の例文
・『合唱や合奏を行う際にはまず連帯感を作り上げることが重要になります』
・『深く考えずに簡単に連帯保証人になるのは止めましょう』
まとめ
「絆」と「連帯」は、いずれの語句も「他人との結びつき」などを示す言葉として使われています。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら、場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。