「瑕疵」と「不具合」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「瑕疵」と「不具合」の違いとは?違い

この記事では、「瑕疵(かし)」「不具合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「瑕疵」とは?

「瑕疵」とは、「人の欠点や過失」あるいは「欠陥や問題などがある」などという意味合いで使われている言葉です。

「本来あるべき機能や性能などが備わっていない」などというニュアンスで用いられており、不動産用語としては「建物などにおける法律上の問題点や修正箇所」などを指して使用されています。


「不具合」とは?

「不具合」とは、「具合や調子などが良くない」もしくは「正常な状態ではない」などという意味合いで使われている言葉です。

「あるものにおける状況や調子などが芳しくない」または「故障している部分が見受けられる」などという意味合いで使われており、「障害」ないし「難点」などという語句と似たようなニュアンスで用いられている文言です。


「瑕疵」と「不具合」の違い

「瑕疵」「不具合」は、いずれの語句も「欠陥や欠点」などを示す同じような意味をもっている言葉です。

「本来あるべきものが欠けている」という意味合いの「瑕疵」と、「都合が悪い状態にある」という意味で使われる「不具合」はどちらも「良くない」状態を表す語句ではありますが、厳密には異なるニュアンスで用いられていると言えます。

また、IT用語としては問題点と分かっていながらもいつまでも放置されているシステム上の「不具合」などを「瑕疵」と呼んでいます。

「瑕疵」の例文

・『瑕疵物件のアパートであれば少々家賃を抑えることができます』
・『少なからず瑕疵がある住宅には掘出し物が多い傾向があります』

「不具合」の例文

・『券売機の不具合を調査していますのでもう少々お待ちください』
・『システムの不具合についてはバグの可能性があります』

まとめ

「瑕疵」「不具合」は、どちらの語句も「正常な状態ではない」などという意味合いで使われています。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。

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