この記事では、「拙い」と「ふつつか」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「拙い」とは?
能力が劣っていることを「拙い」【つたない】といいます。
普通に話せず、どもってしまうので何を言っているのか分からないのです。
このようなところから品格が劣っているさまという意味としても使われています。
また、優れた技術力もないので使える人材にもならないと省かれてしまうのです。
このように、物事を順調にこなせない者を小馬鹿にする意味で使われています。
「ふつつか」とは?
気が利かない人を「ふつつか」といいます。
周囲が困っていてもそれに気がつかず、ただ突っ立っているだけで行動しようともしないのです。
頭が行きとどかないところが人を苛立たせ、邪魔になってしまいます。
そのさまは不恰好でもあり、未熟な「不束者」【ふつつかもの】に感じるのです。
使い方としては、「ふつつか者ですが、どうぞ宜しくお願いします」と謙遜する意味を込めて相手に挨拶するわけです。
「拙い」と「ふつつか」の違い
ここでは「拙い」と「ふつつか」の違いを、分かりやすく解説します。
話し方がつっかかったり、行動がいまいち素早くできないという意味で使われている言葉が「つたない」です。
もう一方の「ふつつか」は未熟な知識しかない者であると伝えます。
また、自分には能力がないと目上の人に対して謙遜する気持ちを込めて伝える言葉です。
また、奢らない態度を見せて挨拶するときにもよく使われています。
この2つの大きな違いは、「拙い」は劣った行動を指しますが、「ふつつか」は能力に焦点を当てている点です。
「拙い」の例文
・『高学歴の部下だが、拙い文章にがっかりしてしまった』
・『拙い文章で大変恐縮ですが、目を通していただけますでしょうか』
「ふつつか」の例文
・『ふつつかな息子だが、寄り添って生きていくと誓った』
・『ふつつかな者ですが、会社のために努力して参ります』
まとめ
自分を謙遜する気持ちを伝えられる言葉ではありますが、使い方を比較してみるとどのように使うかが見えてきます。
自分なりに言葉の意味を調べて、相手によって使い分けてみるといいでしょう。