この記事では、「慌てる」と「うろたえる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「慌てる」とは?
いきなり不意を突かれた人が酷く動揺することを「慌てる」【あわてる】といいます。
面食らう出来事に遭遇したとき、自分でうまく対処できずにいる人が右に左と動き回るのです。
慌てた人は転んだり、仕事も手につかなくなるほど落ち着きません。
使い方としては、あられもない姿を人に見られたとき「慌てて服を着る」といったように、普段とはあきらかに違う動きを見せる人の様子を伝えられます。
「うろたえる」とは?
問題が起きたとき、どのように解決すればいいのか模索することを「うろたえる」といいます。
まったく予想していないとき、いきなり事件が起きると解決しようともがくその様子を表す言葉です。
懸命に模索しても解決策が見つからなければ平静さを失い、冷静な判断ができなくなってしまいます。
例としては、相手に嘘を見破られてしまったときじっとしていられず、動き回るのです。
「慌てる」と「うろたえる」の違い
ここでは「慌てる」と「うろたえる」の違いを、分かりやすく解説します。
時間に遅れそうになれば人は焦って、「慌てる」行動を見せます。
冷静さを失ってしまうと服もきちんと着られなかったり、おかしな動きしては階段を踏み外す、人にぶつかるといった行動を見せるのです。
もう一方の「うろたえる」はいきなり相手から犯人扱いされた人がどう対処していいか分からずにまごついてしまう様子を表します。
それほど取り乱す複雑な問題にぶつかったり、気後れしてしまう人が見せるさまを表す言葉です。
「慌てる」の例文
・『社長から急に呼び出された部下は動揺して慌てる』
・『容器に液体を入れていたとき、溢れ出そうになって慌てる』
「うろたえる」の例文
・『海外にまで警察の捜査が入ると思わない容疑者はうろたえる』
・『たとえ精神力を鍛えた武士であっても不意打ちにはうろたえる』
まとめ
いかに取り乱す様子かが表せる言葉ではありますが、動きに少し違いがあります。
動画や舞台などで動きを学ぶのも比較できる勉強方法となるでしょう。